ホームに着いたら「ちぇ、グリーン車か」あり得る? 12両化で変わるJR中央線 新宿駅はかなり便利に!?

駅の階段とグリーン車の停車位置の関係

 注意しなければならない例として、御茶ノ水駅が挙げられます。現在は中央線快速、総武線各駅停車両方の電車が10両編成なので、同じホームの向かいどうしでスムーズに乗り換えできます。ところが中央線快速電車のみ12両化されるので、同じホームの中央線快速の番線側だけ新宿方面に延伸工事がなされています。

 グリーン車導入後、中央線快速から千葉方面の総武線各駅停車へ乗り換える際、後ろの2両に乗車していると、進行方向に1~2両分歩かねばならなくなります。延伸部分のホームの幅は狭く、急いでいる時など注意が必要でしょう。

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御茶ノ水駅。電車が停まっていない部分のホームが、12両化に向けて延伸された部分。延伸部分向かいの総武線側にはホームがない(2024年2月、内田宗治撮影)。

 一方、便利になるのは中央線快速電車の新宿駅ホームです。現在、最も四ツ谷寄りの新南口階段でホームに降り立つと、上下線のホームとも停車している電車の前端または後端まで約50m離れています。ホームを延々と歩くのは、電車がすでに到着している時など急いでいる人にはかなりのストレスです。12両編成に長くなれば、電車が階段を下りてすぐの位置まで来るので、こうした事態は解消できます。

 このほか駅ごとに気になるのは、「階段からホームに出たところがちょうどグリーン車の停車位置で、普通車のドアまで遠い」という不便な例が生まれるかどうかです。

 それを知る手がかりになるものが2024年3月上旬現在、中央線快速の一部のホームに、まるで謎解きのように存在します。車両のドア位置を示す足元にある黄色の点字ブロックです。

 たとえば中野~西荻窪間、武蔵境~武蔵小金井間の各駅や西国分寺駅などでは、車両のドア位置を示す点字ブロックが、すでにグリーン車2両連結の12両編成用として設置されています。グリーン車は1車両にドアが2つ(普通車は4つ)のため、ドア位置を示す点字ブロックの間隔が長いのですぐ分かります。

 ちなみに中央線快速電車とドア位置が異なる列車(特急「あずさ」など)が停車する駅のホームでは、今のところドア位置を示す点字ブロックは設置されていません。

もうそんなにいたのか! 基地にズラッと中央線快速グリーン車

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