北陸新幹線延伸でもビミョー?「名古屋‐富山」気動車特急とドッチがいいか ゼロ乗り換えの強み

どこで新幹線を利用するか

 新幹線を利用すると1時間早く到着しますが、乗り換えが3回必要なうえ、料金は正規料金同士の比較で2倍近くなります。ちなみにダイヤ改正前は「しらさぎ3号」「はくたか562号」の乗り継ぎで、名古屋8:50→富山12:21、普通車自由席8580円、普通車指定席9370円、所要3時間31分なので、かなりの差があります。

 ただし急がなければ、新幹線を利用しつつも少し安くできます。

・名古屋8:51→【しらさぎ3号】→敦賀10:25/10:58→【はくたか562号】→富山12:21(3時間30分):普通車指定席1万70円

「ひだ」より19分早いものの、敦賀駅での接続がネックです。乗り換えは1回で2280円高くなりますが、「ひだ」が始発のため自由席で座れるとするなら、差は2810円(往復割引きっぷなら、3550円差)となります。ほかに、以下のような経路も考えられます。

・名古屋9:19→【ひかり633号】→米原9:47/9:56→【しらさぎ3号】→敦賀10:25/10:58→【はくたか562号】→富山12:21(3時間2分):普通車指定席1万1190円

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JR東海道新幹線(安藤昌季撮影)。

 ちなみに同区間には高速バスもあり、以下のような所要時間です。

・名鉄バスターミナル9:10→【高速バス】→富山駅前12:47(3時間37分):運賃5800円

 名古屋駅から名鉄バスターミナル、富山駅前から富山駅までは、徒歩で合計11分なので、所要時間はほぼ「ひだ」と同じです。

「ひだ」vs「新幹線&しらさぎ」!どこを通るか【路線図】

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コメント

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1件のコメント

  1. >ちなみに「ひだ」には富山駅までのグリーン車はありませんが、仮に連結されていた場合は1万1450円となり、新幹線の普通車指定席とほぼ同額です。「ひだ」は所要時間が長いので、乗り換えなしルートのメリットを鑑みて、むしろグリーン車を連結し、割引きっぷも設定してよいかもしれません。

    大賛成です。と言うか、そもそもHC85系置き換え前は全列車グリーン車付きの3両編成で、ゆったりとこの直通列車で移動できました。しかし、HC85系は2両1ユニットの構造が極めて大きく災いしており、現状の形式では基本の4両編成にしないと名古屋~富山の通し運用には非現実的です。現状のこの通し運用が通年付属の普通車2両なのはこれが理由です。(グリーン車は先頭車なので2両ユニットを組めるがそれだと普通車は1両になってしまう)
    本来は基本4両×2で名古屋~高山・基本4両×1で高山~富山を運用すべきですが、東海か西日本のどちらか、もしくは両社とも、高山~富山は2両で十分などと、世間的には非常識としか思えない発想を変えない限り無理でしょう。
    そして、ちょっと外れますが、富山どころか金沢でも乗り換えなしの高速バスへの転移傾向に拍車がかかりつつあるようです。にもかかわらず、今年この露骨な赤字垂れ流し新幹線誘導を強制した結果が来年どう出るか、楽しみで仕方がありません。