紀伊半島貫く「五條新宮道路」阪本工区が23日開通 トンネル&橋で「くねくね国道」を大改良
五條新宮道路の「阪本工区」が開通します。
狭くて急カーブの続く現道をバイパス
五條新宮道路(国道168号)の阪本工区が、2024年3月23日に開通します。
国道168号は、和歌山県新宮市から大阪府枚方市までを結ぶ延長約188kmの道路です。奈良県や紀伊半島の内陸山間部を南北に貫く重要な幹線であり、このうち新宮市から奈良県五條市にかけては地域高規格道路「五條新宮道路」として少しずつ整備が進んでいます。
このうち奈良県十津川村の七色高架橋は、山岳部連続高架橋としては日本最大規模を誇ります。切り立った山肌に張り付くように約1.7kmの高架道路が続く大規模な改良区間です。
今回開通する阪本工区も、将来は五條新宮道路の一部を構成することになります。
五條市の大塔町小代から大塔町阪本までの現道約2.1kmを、新阪本トンネルと阪本大橋で約1.4kmに短縮します。
現道は幅が5mほどと狭く見通しの悪い急カーブもある山道ですが、バイパスは幅8.5m・2車線、設計速度60km/hで整備され、急カーブも解消されます。開通により走行性や安全性の向上、観光活性化、救急搬送時間の短縮などが期待されています。
【了】
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