橋崩落でも物流は「なんとかなる」? 日本とも関係深い全米有数の貨物港「封鎖」 影響は巡り巡ってやってくる!?

米ボルチモア港に架かる橋が、貨物船の衝突により崩落しました。出入口をふさがれた港は「首都ワシントンの海の玄関」と呼ばれ、東海岸を代表する貨物港でもありますが、日本への影響はあるのでしょうか。

コンテナ貨物は大迂回

 ボルチモアは全米第9位のコンテナ取扱量港の顔も持ち合わせており、日米間のコンテナの荷動きが鈍るのでは、と心配する声もあるようです。

 しかし、これも前述のように、近隣の他の港湾がカバーするため、直接的な悪影響は軽いと見てよいでしょう。

 例えば、多少コストがかかっても、迅速さを求めるコンテナ貨物ならば、「ミニ・ランドブリッジ(MLB)」という手段で対応可能です。

 日本を出航したコンテナ船は、途中で針路をボルチモアから西海岸のロサンゼルスやロングビーチに変更し、ここでコンテナ列車に載せ替え大陸横断鉄道で、あるいはトレーラーに積み、インターステート・ハイウェイ(州間高速道路)で、米東部まで陸上輸送する方法です。

 実は世界の物流業界、特にアメリカの海運業界は、皮肉にもコロナ禍やパナマ、スエズ両運河のトラブルで相当鍛えられたといわれています。

 その結果、天変地異や紛争といったイベント・リスクに柔軟に対応するノウハウが豊富で、今回のボルチモア港の事故にも素早く対応し、バックアップ体制を築いているようです。

【地図】「首都ワシントンの海の玄関」ボルチモア港の位置を地図で見る

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