ほぼ自動操縦な旅客機が「離陸だけ手動」なワケ 実は自動で可能? 実用化されない理由も納得!

先端技術のかたまりともいえる現代の旅客機の多くは、自動操縦で巡航、そして着陸までこなせます。しかし、自動操縦での離陸はいまのところ、実用化されていません。なぜなのでしょうか。

実は「オート離陸」技術的には可能?

「地上にいるときの飛行機は、他機と近くで絡む可能性が高いのです。たとえば出発前に着陸待ちの飛行機が滑走路に進入してくるなど、自分のすぐそばにいるたくさんの飛行機の動きを考慮にいれたうえ、自分も動かなければなりません」(航空系博物館の担当者)

 特に離陸は、乗客数、機体の重さ、燃料の搭載量、その日の気象といった条件がフライトごとに異なり、それらすべてを考慮したうえ、機長が自分の意思で離陸を続けるか続けないかを判断しなければなりません。そうした理由から現状は「離陸していったん地上を離れるまでは手動で」というのが一般的なのだそうです。

 しかし少なくとも現在就航している多くの飛行機は、離陸も自動操縦ができないわけではないともいいます。

 たとえばエアバスでは、技術研究を目的とした飛行機の自律技術テスト「ATTOL(Airbus Autonomous Taxi,Take-Off&Landing)」というプロジェクトが進行しています。2020年1月には同社のA350-1000で、画像認識を用いた自動離陸のテストを成功させています。

 この「自動離陸」機能は、画像認識のためのカメラの装備やフライトコントロールコンピューターの調整なども別途必要ですが、世界各国で飛行している同モデルへも、ソフトウェアのインストールを行えば付与可能とのことです。

【了】

【表】へえ…これが機種別「自動操縦」最低高度&時間です

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 離陸時の自動は無理としても強力なサポート機能を持たせることは可能ではないのでしょうか。今回のインドでの事故は離陸時にパイロットが判断を誤り失速したのではないかとの見方もあるようです。離陸時に操縦ミスで失速して墜落する可能性があるなら、操縦サポート機能があれば防止できる可能性もあるのではと素人考えですが感じました。

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 総武線と常磐線を結ぶ「新たな路線」が2030年代後半にも開通へ 最新のイメージが映像で公開! 事業化へ検討加速
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開