クラシックカーの天国? いいえ「クルマの養老院」すんごい台数! それは冗談から始まった!?

日本車も豊富に収蔵

 日本車に目を転じると、トヨタ「クラウン」や日産「グロリア」などの高級車、「フェアレディZ」や「スカイライン」といったスポーツカー、4輪駆動車の雄でもあるトヨタ「ランドクルーザー」なども各種モデルがいたるところに展示されていました。

Large 240501 kudan 03

拡大画像

オールドカーセンター・クダンのエントランス付近に展示されているRF-4EJの機首。ファントム無頼にちなんだ塗装と、マンガに出てくる主人公らの搭乗機の機番「680」が描かれていた(石津祐介撮影)。

 豊富なラインナップから博物館にはカーマニアの来場者が多く、またオールドカーマニアのグループがオフ会で訪れることもあるそうです。とはいえ館長によると、意外なことに航空ファンなどにも人気なんだとか。

 その理由は、屋外に展示された戦闘機やヘリコプター。博物館の敷地の外からも展示機が見えるため、興味を持って入場する人も多いのだとか。航空機ファンの間でも、博物館の入り口にファントムの機首が置いてあると話題になっており、退役した戦闘機を懐かしんで訪ねて来るとのこと。なお、館内展示の戦艦や戦闘機の模型を目当てに訪れる来場者も多いそうです。

 知る人ぞ知るといった感の強い「オールドカーセンター・クダン」ですが、収容台数の規模としては東北地方では最大規模なのだとか。戦闘機やヘリコプターも見られる個性的な福島のクラシックカーミュージアム、いちど足を運んでみてはいかがでしょうか。ほかの博物館とは違う新たな発見があるかもしれません。

【了】

【画像】冷戦期に造られた東西ドイツ双方の激レア車も!「オールドカーセンター・クダン」の展示をイッキ見

Writer: 石津祐介(ライター/写真家)

専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。