ついに所要16時間半! 年々延びる臨時「サンライズ出雲」に乗ってみた どうりで時間がかかるワケだ!

まるで「静かな事務室」

 13時52分、「92号」は出雲市駅を出発。車内放送は肉声で、「『人気の』サンライズ出雲92号にご乗車いただきありがとうございます」と車掌のアドリブが入りました。

 5分後、出雲市駅の隣の直江駅に着き、客扱いのない運転停車として、14時14分まで17分停車します。検札に来た車掌から「シングルデラックス」のアメニティを渡され、冷房温度を聞かれました。停車中に特急「スーパーまつかぜ10号」に抜かれます。

 14時23分、最初の停車駅である宍道駅に到着。定期列車なら12分の距離を、31分かけて走りました。ホームにはクルーズトレイン「トワイライトエクスプレス瑞風」の待合室が見えます。宍道駅を出ると、車内放送で宍道湖の案内が流れました。宍道湖は「シングルデラックス」個室からでは見えず、筆者は通路から眺めることに。スマートフォンの速度計は81km/hの表示でゆったり走ります。側窓から水が張られた水田が見え、鏡のようです。

 ちなみに振動計の値は最大震度3.1、平均震度1.8、騒音計は最低45.5db、平均57.7db、最高67.3db。「静かな事務室」並みです。定期列車より揺れない印象でした。

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宍道駅を出ると宍道湖が広がる(2024年5月、安藤昌季撮影)。

 14時33分に玉造温泉駅に運転停車し、35分に発車。ほどなくして松江市の観光案内放送が流れました。松江駅着は14時41分。6分の停車中、記念撮影客が先頭車両に集まっていました。ここで長時間停車すれば駅弁が買えるのにと筆者は思います。なお「シングルデラックス」内で遅めの昼食をとりましたが、大きな机と椅子があり、食事には便利です。

【これは納得…】臨時サンライズが長時間になるワケ(現場写真)

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