ついに所要16時間半! 年々延びる臨時「サンライズ出雲」に乗ってみた どうりで時間がかかるワケだ!

車内放送では満席 実態は…?

 山陽本線に入りましたが、岡山~姫路間も普通列車が1時間23分で走破するのに対し、「92号」は1時間36分。各駅停車より遅いです。19時40分、瀬戸駅に運転停車。しかし何も来ないまま20時1分に出発しました。筆者はシャワールームへ。

 列車が遅いので定期列車より揺れず、入浴は楽でした。震度計は最大震度2.1、平均震度0.8と小さく、線形がよいのでしょう。なお以前の乗車時よりお湯はぬるく感じました。

 21時2分、姫路駅に到着。気動車を模したホーム上の「えきそば」スタンドの目の前に停車しましたが、2分停車では買いに行けません。

 21時34分、西明石駅を過ぎるころから速度は100km/h程度になります。ほどなくして明石海峡大橋が見えました。そして21時46分、普通列車を抜きます。これが本日で唯一の「追い抜き」でした。

 21時51分、三ノ宮駅に到着。可動式ホームドアが2階個室窓の高さから降りるのが面白いです。停車時間は1分でした。

 22時15分、大阪駅に到着。20名以上が「92号」を待っていました。14分停車なので、エスカレーターを上がった先のコンビニで食料が買えます。22時29分、発車。車内を回ってみたところ、空席は「シングル」3室、「ノビノビ座席」5席でした。車内放送では「満席」だそうで、きっぷコレクターでもいるのでしょうか。

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車窓が首都圏になって来た(2024年5月、安藤昌季撮影)。

 以降、米原駅や浜松駅などで運転停車があるものの、5時56分着の横浜駅までは乗降できません。東京駅着は6時23分。これは例年の「92号」と同一時刻でした。

 所要16時間31分のうち、停車時間の合計はなんと3時間14分。長く乗っていられるという意味では、乗り応えのある列車でした。

【了】

【これは納得…】臨時サンライズが長時間になるワケ(現場写真)

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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