爆速疾走するロシア「亀戦車」ナゾの爆発! 防御マシマシのハズがなぜ?
脅威は目に見える部分だけとは限りません。
「亀戦車」連続する爆炎に包まれ急停止
ウクライナ国防省は2024年5月21日、ロシア軍が最前線で使用する「タートルタンク」すなわち「亀戦車」の撃破の瞬間をとらえた映像を公開しました。
「亀戦車」とは、自爆ドローンやミサイルの直撃を受けても撃破されないよう、砲塔だけでなく車体の部分も前面以外を装甲で覆っている装甲を大量に増設した戦車のことです。亀の甲羅のように見えることから、そう呼ばれるようになりました。
映像を見ると、平原のなかを土煙を上げながら疾走する「亀戦車」が捉えられています。装甲の甲羅をまとって平原を走る姿は、さながら映画『風の谷のナウシカ』に出てくる「王蟲」のようです。
しかし、そのような「亀戦車」が、突如連続した爆炎に包まれて動きを止めます。その後、車体が壊れることなく煙から出てくるものの、それ以上は前に進まず、やがて乗員らしき人影が当該車体から走りさるのが確認できます。そして、放棄されたとおぼしき「亀戦車」の側面に新たな爆炎が上がっていました。
この動画に対して、ウクライナ国防省は「あらゆることに対して準備ができていると思った瞬間、ロシアの「タートルタンク」は数個の地雷によって爆散した」とコメントしていました。
すなわち、「亀戦車」が動きを止めたのは地雷原に入り込んだからでしょう。どんなに車体や砲塔に装甲を増設しても走行装置である履帯(いわゆるキャタピラ)や転輪などは原型とほとんど変わっておらず、防御力はそのままです。
そのため、地雷に対してはさすがの「亀戦車」も従来の戦車となんら変わっていないと言えそうです。
【了】
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