【空から撮った鉄道】「ALFA-X」奇跡の空撮に成功! 1両の半分以上が“鼻”異形の高速試験車

JR東日本のE956形「ALFA-X」を捉えた貴重な空撮を紹介します。鉄道の試験車は形状も様々で、唯一無二の存在。そのなかでも、独特なフォルムかつ速度を追求する新幹線高速試験車は、ファンの心を惹きつけます。

この記事の目次

・試験車ゆえ各車両のつくりはまちまち

・「ALFA-X、大宮で折り返すらしいよ!」

・鉄道博物館わきで停車 子供たちも歓喜!?

【画像枚数】全14点

試験車ゆえ各車両のつくりはまちまち

 試験車は時刻が公表されていないので神出鬼没です。いつどこで走るのか、その列車を撮影したい人は、さながら情報戦のようにネットワークを駆使しています。私は、幾度か検測車を上空から捉えたことがありましたが、試験車は未知の存在でした。

 でもチャンスは巡ってくるもので、2022年10月、「ALFA-X」ことE956形新幹線高速試験車のディティールを捉えることができたのです。撮影した写真は、私が手掛ける同人誌『ALFA-X空鉄』にまとめ、同人誌即売会や一部書店では販売したものの、こうして記事化するのは初めてです。本に載せた写真の中からご紹介します。

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海側のディティール。1号車のE956-1と2号車のE956-2。1号車の窓数はE5系と同じであるが、ドア配列の違いで、E956-1の客室空間の方が狭く感じた。なお全車の側面は緑色の帯が巻かれている(2022年10月18日、吉永陽一撮影)。

 E956形は2019年にデビュー。東北・北海道新幹線における360km/hの営業運転を主目的に開発され、「Advanced Labs for Frontline Activity in rail exper imentation(鉄道実験における最先端活動のための高度なラボ)」の頭文字を取って、「ALFA-X」の愛称が冠されました。

「ALFA-X」は400km/h運転にも対応が可能で、編成は10両。東京方と新青森方の先頭車両は先端形状が異なり、東京方の1号車は先端部が16mの薙刀状で、新青森方の10号車先端部はE5系に準じたデザインながら22mもあって、車体長の半分以上が鼻先という特異な構造です。前後で異なる形状にすることで、騒音などの比較テストを行います。また製造会社は2社に分かれており、1~6号車が川崎重工、7~10号車が日立製作所です。

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ニューシャトルの今羽駅付近を通過する「ALFA-X」。薙刀状の先頭部をしている1号車を先頭に、大宮駅を目指して減速する。曇天の遠景からでも青みがかったシルバーが映えて見えた(2022年10月18日、吉永陽一撮影)。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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