「F-16のライバル」もウクライナに供与! 仏大統領が決断「ミラージュ2000」どんな機体? 開発期間わずか2年

フランスのマクロン大統領がウクライナに「ミラージュ2000」戦闘機を提供する計画を明らかにしました。同じくウクライナへ供与されるF-16に対抗意識をもって作られた同機、どのような差があるのでしょうか。

なんとわずか2年強で完成!

 当時の最新技術を盛り込んだミラージュ2000は、設計開始から初飛行までわずか27か月(2年3か月)という驚くべき短期間で開発されています。フランス空軍の要求通り、1983年には量産型の納入にこぎ着けました。

 生産開始後も、戦闘機が多用途(マルチロール)化するなかで、F-16とのライバル関係が継続していくことになります。当初ミラージュ2000は要撃戦闘機として開発されたものの、その後、核ミサイルの運用能力が付与された戦略爆撃機タイプなどが造られたことで戦闘爆撃機型も生まれ、のちには対地・対艦攻撃も可能なマルチロール機へと発展しています。

 F-16もまた、当初は軽戦闘機という扱いでしたが、レーダー性能の向上、エンジンの換装、電子機器の高度化などを進め、全天候型戦闘機に成長。もともと軽戦闘機として開発されたため、低空・低速での安定性が高く、対地攻撃面でも積極的な改良がされることになり、マルチロール機として確固たる地位を得るようになりました。

 F-16の5000機という驚異的な生産数には及ばないものの、ミラージュ2000の生産数は600機余りを記録しており、フランスのほかエジプト、ペルー、インド、ギリシャ、UAE(アラブ首長国連邦)、台湾、カタールという8つの国と地域で運用され、製造は2007年まで続きました。フランスでは最後のミラージュ2000が2022年6月23日に運用を終えましたが、ほかの国ではまだ現役です。最新型のブロック70の生産が2019年から開始されたF-16には及ばないまでも、息の長い戦闘機といえます。

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今も世界各国で運用されるF-16(画像:アメリカ空軍)。

 50年近く前にF-16に対抗するために開発された同機ですが、多くの部分で共通するものがあります。そのため、ウクライナには先に供与が決まっているF-16同様に、同国で防空のほか対地攻撃や偵察など、幅広い任務での運用が期待されそうです。

【了】

【惨敗続き…】これが、F-16にことごとく選定で負けたミラージュです(写真)

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