東日本で唯一!? 超レア「1本立ちの多灯信号機」なぜこの場所に? 初見は「夜チョット怖い」かも
信号機というと交差点の隅に複数の柱を立て、灯器は分散配置するのが一般的です。しかし、新潟県には交差点の中央に立つ1本の柱に無数の灯器を集中設置したのがあります。他県ではほぼ見られない激レア信号機の経緯を探りました。
JR吉田駅の近くに立つ激レア信号機
日本には、2023年3月時点で約21万基もの交通信号機があります。車両用でよく見かけるのは、交差点の隅に建てられた柱からアームが伸び、その端に赤、黄、青の3色からなる灯器が横ないし縦一列に並んだものでしょう。なお、支柱1本につき片面1基ずつ、もしくは両面2基の形で設置されているものがほとんどです。
しかし、新潟県燕市には、全国的にも珍しい「中央柱式」と呼ばれる信号機が存在します。
設置されているのは、JR越後線と同弥彦線が交わる吉田駅にほど近い吉田旭町1丁目交差点。ここは、一般的な十字路ではあるものの、交点の真ん中に進入不可能な「島」があり、そこに1本の鉄柱が立っています。そして、その鉄柱の4面に縦型灯器がまとめて取り付けられているのです。
たとえるなら、大正時代から昭和初期にかけて大都市に設置された初期の自動式交通信号機を大きくしたような感じです。
なお、構造は歩車分離式で、歩行者用灯器は交差点の歩道脇に支柱を使って別に立てられています。
全国の信号機に詳しい、大手信号機メーカーの元社員によると、このような信号機はまず見たことがなく、せいぜい長崎県の長崎駅前に路面電車用の信号灯器とまとめるために設置されているぐらいで、車両用のみでこのように立っているのは極めてレアケースとのこと。このような設置方法を取る交差点はまず見たことがなく、東日本では唯一なのではないかと語っていました。
そこで、実際に信号機を管理している新潟県警察にハナシを聞いてみました。
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