「新紙幣つかえない!」がシャレにならない どうなる高速道路の現金車対応 利用者どう対処すべき?

発行が始まった3種類の新紙幣。それが使えないと危険が生じかねないのが、高速道路の料金所です。高速道路の現金車対応を追ってみました。

高速道路の新紙幣未対応、現金車にとってそれはまずい状況に

 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の肖像がそれぞれ描かれた新紙幣3種の発行が2024年7月3日から始まりました。新紙幣への切り替えを担当する財務省のトップ、鈴木俊一財務相は前日2日の閣議後会見で対応を問われ、次のように話しました。

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料金所のイメージ。一般レーンは精算機による無人対応の場合も多い(画像:写真AC)。

「2024年6月末時点の見通しでは、金融機関のATMは9割以上対応できる。レジなどの自動釣銭機は8~9割が対応可能。鉄道の券売機も8~9割の見通しを立てている。もっとも飲料自販機については3割くらいしか対応できないが、こうしたものは順次更新していく中で対応するものが増えてくると承知している」

 7月3日の切り替えを境に旧紙幣が使えなくなるわけでなく、流通は徐々に進むので、新紙幣対応の機器が目の前になくても、ほとんどの場合は切り抜けることが可能です。ただ、新紙幣に未対応だと、かなり困った状態になりかねないのが、高速道路の料金レーンです。

 料金収受員が常駐する一般ブースは、今や数を減らし、現金対応の主流は料金精算機による無人運用に移っています。ここで、新紙幣が使えないことに困惑して後戻りすることは、事故を誘発する危険行為。絶対に避けなければなりませんが、一方で手持ちが新紙幣だけでも、料金未払いで通過してしまうことは犯罪を疑われかねません。

 鉄道の券売機ならば、近くのコンビニなどで両替もできそうですが、万策尽きてしまう可能性があるのが、高速道路の事例です。

 そこで、主要な高速道路であるNEXCO系3社と、都市高速の首都高速、阪神高速に対応状況を聞いてみました。結論からいうと、東高西低。高速道路会社によってばらつきがありました。

【画像】かなり複雑!?「バス」の新札対応状況

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