「あれ、迷彩が違う」木更津に揃ったオスプレイと輸送ヘリに感じた違和感 グレー塗装が増えた“今っぽい”切実な理由

オスプレイ納入完了式の際、付近にあった陸上自衛隊の大型輸送ヘリとを見比べると、その形だけではなく迷彩も異なることに気付きました。これはそれぞれの納入時期による違いですが、同時に日本の安全保障環境の変化も写し出していました。

両機に与えられた任務は何か

 その一方、駐屯地でCH-47JAとV-22を見ると、印象が大きく違います。回転翼機とチルトローター機という形の話ではなく、この2機は迷彩塗装が異なるのです。

 初期のCH-47Jの取得は1986(昭和61)年、V-22の取得は2018(平成30)年と32年の開きがあります。この間に日本の安全保障環境が大きく変化していることを示しています。

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2019年の総合火力演習で高機動車を下す陸上自衛隊の大型輸送ヘリCH-47JA。内陸低空域の行動を想定した緑・茶系迷彩だ(月刊PANZER編集部撮影)。

 CH-47の塗装は内陸部の低空域での行動を想定し、地表面の色彩に合わせた緑と茶、黒の3色迷彩が施されています。一方、V-22は海上を飛行することを想定し、濃淡の異なるグレー系の3色で塗り分けられています。これは、V-22が輸送航空隊として島嶼防衛を主任務とする水陸機動団と一体的に運用されるためです。

 V-22はチルトローター機という機能上の特性が注目されがちですが、CH-47JAとの役割の違いも重要です。CH-47は遅いながら車両などを大量に運べるのに対し、V-22はたくさん運べないぶん速いという特徴があります。

 具体的には、V-22はCH-47と比べて巡航速度で約1.7倍、航続距離で約2.5倍です。機内搭載量はCH-47と同じ約9100kgですが、機外懸吊量はCH-47が約1万2500kgに対して約6800kgとやや劣ります。実際の任務では、V-22で人員と最小限の装備を迅速に運び、CH-47が後追いでより多くの人員や装備を送り込むというイメージです。

【写真】陸自へ納入された「オスプレイ」

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