まだ「UFO信号機」絶滅していなかった!? 西日本に現役有り! 宮城でも見られるってホント?

瀬戸内海に浮かぶ離島に残ってた!

 そもそも、UFO信号機は正式には「懸垂型(けんすいがた)交通信号機」と呼ばれるもの。最初に開発した名古屋電気工業によると、1975(昭和50)年9月に名古屋市立新栄小学校前(中区)の交差点にテストケースとして設置したのち、大須の赤門交差点に本設置をしたのが始まりなのだとか。ただ、同社が1980年代半ばに信号機の製造から撤退したことや、信号機の薄型・軽量化が進み、従来は設置が難しかった細い支柱などでも対応できるようになったことなどから、UFO信号機である必要性が薄れ、徐々に一般的な信号機に置き換えられていった模様です。

 また、ほかにも歩行者用信号機も組み込まれた歩車一体型のUFO信号機の場合、歩行者は近づいたうえで、かなり上側を見ないと信号の表示がわからないという、一種の見え難さも姿を消す要因のひとつであったと言われています。

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広島県江田島市に残るUFO信号機。ここは丁字路のため、灯器があるのは3面のみ(柘植優介撮影)。

 こうして、UFO信号機は全国から姿を消していったのですが、実はまだ、ごく少数ながら現役で動き続けている箇所があります。それは、広島県と大阪府の2か所です。

 前者は瀬戸内海に浮かぶ離島、江田島のなか。江田島市江田島町中央5丁目という場所です。ここは丁字路の交差点であることから、UFO信号機の特徴である「ロの字」形のうち1面だけは3色の灯器がありません。

 また灯器は赤、黄、青の3色用意されているものの、2024年現在、点滅式の運用が基本で歩行者が押しボタンを操作すると、主要道路の広島県道44号江田島大柿線の方が赤に切り替わるようになっています。

【いまも光り続ける歩車一体型】これが宮城県内で現役のUFO信号機です(写真)

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