中央道の地獄「小仏トンネル渋滞」そのまま突っ込むの? 上り線“ここまで延びたら迂回検討”のポイントとは

並行国道は行っちゃダメ! でも“一部区間”は違う

 並行する国道20号のこの区間は昔ながらの片側1車線で、多少改良されたものの、基本的には桂川に沿ってくねくね走る一本路で、ところどころで市街地も通過します。

 そのため、中央道の渋滞から逃げたクルマが増えてくると、流れは極端に遅くなり、中央道以上に時間がかかることになるのです。

 ただその一方で、小仏トンネルが渋滞している場合でも、並行する区間(東京・神奈川都県境)の国道20号(大垂水峠)は、くねくねした峠道ながら、流れはそこそこスムーズです。ただし八王子IC以遠に進む場合は、都内に入ってから一般道を走る距離が長く、小仏トンネルを過ぎて渋滞が終わり、スムーズに流れる中央道よりも時間がかかってしまいます。

 そのため相模湖ICから再流入し、小仏トンネルまで、中央道で渋滞を我慢したほうが、結果的に早くなる傾向があります。

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圏央道と中央道が交わる八王子JCT。小仏トンネルを抜けた先(乗りものニュース編集部撮影)。

 では、渋滞の状況に応じた具体的な回避ルートの例について見ていきましょう(文中の所要時間は、休日の午後の交通量を想定した一般的な数値です)。

渋滞区間“そのまま行っちゃえ”パターン

 まず小仏トンネルからの渋滞の最後尾が相模湖ICや藤野PAまでであれば、前記の理由から「そのまま中央道で渋滞を我慢する」が正解となります。

“上野原ICで下りよ”パターン

 さらに渋滞が伸び、最後尾が上野原IC付近にあるときは、上野原ICで中央道を流出しましょう。料金所の先の信号を左折して国道20号とは逆方向に進み、そのまま桂川橋で桂川を南岸に渡り、さらに左折します。そこから川沿いを道なりに走り、最初のT字路(止まれ)を右折し、県道520号に入ります。県道520号を進み、日連大橋の手前を右折、相模湖の上流側にある勝瀬橋を渡ると、相模湖ICは目の前です。この区間の所要時間は約20分です。

“談合坂で下りよ”パターン

 渋滞の最後尾が上野原ICから談合坂SAまで伸びているときは、談合坂SAスマートICで流出し、出口交差点にある「上野原」の方向に左折します。そのまま道なりに進み、下り線の談合坂SAの手前で中央道をくぐり、野田尻宿の先を右折、中央道沿いの道にでます(なおこの区間で中央道の南側を走ることもできますが、道が狭くおすすめできません)。

 さらに2.5kmほど進んで右折し北川橋で中央道を渡り、クランク状に右折、左折して進むと「上野原高校入口」の交差点です。ここを直進すると、先の上野原ICパターンで挙げた桂川橋の左岸側に出るので、以降は同じルートで相模湖ICを目指すことになります。談合坂SAスマートICから相模湖ICまでは、約50分です。

【これだけ違う!】小仏渋滞「そのまま突っ込む」vs「一般道迂回」の比較

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