地元住民も知らない? 都心にポツンと米爆撃機の残骸 「もっとPRすれば良いのに」

太平洋戦争末期に東京に襲来したB-29爆撃機のタイヤが都心の住宅地の一角に残されています。博物館などに収蔵されることなく誰でも見られる状態で置いてあるものの、その存在はほとんど知られていないとか。現地で取材してきました。

足立区内に意外と残る戦争遺構

 太平洋戦争中、足立区内には高射砲陣地が8か所と照空灯陣地(夜間に飛来する敵機をサーチライトで照らす陣地)が3か所あり、区内に墜落したB-29は44-69728号機以外にも全部で3機もあったそうです。

 区内には現在も当時の戦禍を今に伝える石碑や遺構が今も残っています。東京大空襲で多くの地域が焼失した足立区千住の源長寺には、空襲によって炭化したケヤキの切り株が、同じ千住の千住神社には半地下式の防空壕が、2024年現在もそれぞれ残っています。

 また、44-69728号機の残骸については、このタイヤ以外にもプロペラの一部が現場から持ち出されており、そちらは現在、足立区立郷土博物館に収蔵され展示されています(同館は2024年8月現在、改装工事のため閉館中)。

 太平洋戦争終戦から79年も経ったことで、当時の戦禍を体験した人々も少なくなっています。そのようななか、戦争の記憶を後世に残すためには、このような戦争の記録や当時が伺え知れる遺構・遺物の存在がますます重要になるのではないかと、現地を訪れて改めて実感しました。

【了】

※一部修正しました(8月17日21時15分)。

【案内板もなし】交差点脇にB-29の残骸 これが東京空襲の遺構です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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