地元住民も知らない? 都心にポツンと米爆撃機の残骸 「もっとPRすれば良いのに」

太平洋戦争末期に東京に襲来したB-29爆撃機のタイヤが都心の住宅地の一角に残されています。博物館などに収蔵されることなく誰でも見られる状態で置いてあるものの、その存在はほとんど知られていないとか。現地で取材してきました。

地元住民すら知らないなんて

 機体は現在の入谷6丁目にあるトラックターミナル付近に墜落したそうです。

 当時の目撃者の証言によると「旋回して落ちてくると、だんだん翼が見えてきて、あの時の熱気はすごかった」(『足立風土記稿 地区編4・舎人』より)とのことで、翼長約43mの巨大爆撃機が墜落する光景は凄まじかったといえるでしょう。

 このタイヤは墜落現場から持ち出されたもので、現在置かれている場所は墜落地点とは異なります。タイヤは直径1.5mほどもある大きいもので、農地の隅に置かれているため、公道からもその形をよく見ることができます。ただ、長期間置かれているようで、表面は劣化し下の方は地面に埋もれているような状態になっていました。

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東京都足立区5丁目にあるB-29のタイヤが置かれた農地。中央の柵の向こう側にある赤い矢印で指したものが、太平洋戦争中の1945年に撃墜されたB-29のタイヤ(布留川 司撮影)。

 このタイヤの存在はSNSなどで以前から話題になっており、インターネット界隈ではちょっとした有名な存在です。しかし、現地には案内板などないため、地元在住であってもタイヤの正体を知る人は少ないようです。

 筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)が取材で現地を訪れた際、タイヤを見ていた家族がいたのでハナシを聞いてみたのですが、その認識は世代ごとで異なるようです。

 日頃からインターネットをやっている息子さんはこのタイヤがB-29のものであることを知っていましたが、その親御さんはこの地に数十年以上住んでいるにもかかわらず「大きなタイヤがここの畑に置いてあるのは以前から知っていたが、それが爆撃機のものだとは知らなかった」とのことでした。

【案内板もなし】交差点脇にB-29の残骸 これが東京空襲の遺構です(写真)

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