最古参は「サンライズ」と同期!? ずーっと造り続けてるJR特急車 「最新型」はやっぱり違った!

定期や臨時としても使えるように

 キハ261系5000番台は、それまでの「ジョイフルトレイン」と呼ばれる観光・団体用車両に代わり、定期特急の代替輸送や繁忙期の臨時列車などにも使える「多目的特急車両」として登場しました。また、宗谷本線特急の0番台がわずか14両しか製造されていないため、その予備車を確保する意味もありました。

 5000番台は第1編成が「はまなす編成」、第2編成が「ラベンダー編成」と命名されました。なお、製造にあたっては国や北海道から補助金支援を受けています。観光輸送も考慮し、1000番台第7次車とは差別化が図られ、先頭車両には「はまなす」「ラベンダー」の花があしらわれました。

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5000番台の普通車指定席(安藤昌季撮影)。

 グリーン車は設置されず、「はまなす(ラベンダー)ラウンジ」と呼ばれるフリースペース車が連結されています。グリーン車と同じく小窓が並ぶ車体ですが、壁面や絨毯が木目調の内装で、窓向き座席や向かい合わせで、大型テーブルを備えました。

 普通車も7次車と比較して、座席を柔らか目にするため、背もたれを二重構造とし、座布団にも伝統的なSバネを採用して、クッション性を高めています。

 中間ひじ掛けにもコンセント2つとテーブルが内蔵され、座席を向かい合わせにしても便利です。なお、車販準備室がカウンター式になっていたり、多目的室が掘りごたつになっていたりといった変更もあります。

え、自由に使っていいの!? 「フラノラベンダーエクスプレス」のラウンジカー(写真)

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