マジで寝られる!? 寝台車でもないのに「フルフラット座席」列車 なんと“路面電車”にもある!?
鉄道車両の中には寝台車でもないのに、横になることができるフルフラット座席を備えた車両があります。どんなリクライニングシートよりも“寝られる”座席、といえるかもしれません。
実は指定席券で利用できる「ノビノビ座席」
鉄道車両の中には寝台車ではないのに、フルフラットで「寝られる」座席を備えたものがいくつか存在します。フルフラットということは、寝転がったり足を伸ばせたりと、自由な姿勢を取れるわけです。ある意味、グリーン車のリクライニングシートを上回る快適性といえるでしょう。
そんな究極の居住性を備えたフルフラット座席車を、筆者(安藤昌季:乗りものライター)が乗車した車両からピックアップして紹介します。
●JR東海・西日本 285系「サンライズ瀬戸・出雲」ノビノビ座席
唯一の定期寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の普通車指定席「ノビノビ座席」は、長さ207cm、幅82cm、高さ96cmに区切られた上下2段の区画で、カーペットが敷かれており横になれます。カーペットは固いものの、毛布、枕カバー、小テーブル、ドリンクホルダー、カップ、個別照明があり、持参した衣装などを枕代わりに寝られます。ただ、区画は通路側しかカーテンで仕切れないので、プライバシーは守られません。
●JR西日本 117系「WEST EXPRESS 銀河」クシェット
臨時夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」にも、普通車指定席で横になれる「クシェット」があります。天井高こそ低いものの、幅70cmのクッションが備わる2段寝台があり、かつての開放型B寝台車に匹敵する寝心地です(筆者は「銀河」の設備では一番と感じる)。毛布、枕カバー、コンセント、照明、小物入れがあり、寝台の一部がカーテンで覆われます。
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