最古参は「サンライズ」と同期!? ずーっと造り続けてるJR特急車 「最新型」はやっぱり違った!

およそ四半世紀にわたり製造されたJR北海道の特急形気動車キハ261系は、同じ形式ながら年代によって差異が見られます。そのひとつがラウンジカーです。観光輸送も考慮した多目的車両に乗ってみました。

あまり周知されていない? 利用率の低いラウンジカー

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2024年夏、札幌駅7時41分発の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」に使用されたキハ261系5000番台に乗車しました。1号車がフリースペースとなるラウンジカー、2・3号車が普通車指定席、4・5号車が普通車自由席です。

 発車が早朝のため、札幌圏以外では利用しにくい列車ですが、乗車率は5割程度。改良されたクッション性と枕のある指定席は、JR特急普通車としてはトップクラスだと感じました。

 座り心地を確かめた後、ラウンジカーへ移動しました。自由席と同じなので早い者勝ちです。木目調の内装には落ち着きと高級感があり、よい雰囲気でした。

 座席は窓向き、ボックスシートともリクライニングはしませんが、背もたれの傾斜は適度で、クッションも柔らかく、居住性はなかなか。ボックスシートのテーブルは非常に広く、グループ客向けとしては最高の設備でしょう。

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フラノラベンダーエクスプレスのラウンジ(安藤昌季撮影)。

 キハ261系は2014(平成26)より、車体制御機構の使用を中止していますが、それでも乗り心地は悪くありません。ただ特急列車内に、定員外で自由着席できるスペースがあるということは馴染みが薄いのか、ラウンジカーは座席の3割程度が埋まっただけ。外国人観光客が記念撮影しているのが目立つ程度で、もう少し周知されてほしいと感じました。

 5000番台の製造目的のひとつである宗谷本線特急は、全区間乗車すれば5時間以上ですから、こうしたフリースペースの存在は貴重で、旅の気分転換になるものと思います。JR北海道のホームページや時刻表などで使用列車が書かれているので、狙って乗車してもよいかもしれません。

【了】

え、自由に使っていいの!? 「フラノラベンダーエクスプレス」のラウンジカー(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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