125ccを50cc扱いにする「新基準原付」制度ほぼ決まり 「あとは税金だけ」総務省は首を縦に振るのか?

道交法、道路運送車両法はパブコメで施行日を公表

 一方、警察庁と国土交通省が開始した新基準原付に関するパブリックコメントの概要は次の通りです。

 警察庁は道路交通法施行規則の一部改正で新基準原付を定めることについて、一般原付の総排気量等の大きさを「50cc」と定めつつ、「(最高出力4kW以下の原動機を有するものにあっては125cc)」と、カッコ内で新たな基準を設けました。

 国交省は道路運送車両法施行規則の一部改正で、第一種原動機付自転車の基準について「総排気量が50ccを超えて125cc以下かつ最高出力が4kW以下のものを第一種原付に追加する」と定めました。この変更について両省庁は9月28日までの30日間、意見を求めています。

 両省庁の改正の施行は、警察庁の道路交通法施行規則が2025年4月1日、国交省の道路運送車両法が2024年10月下旬を予定しています。

 税制以外が着々と新基準原付の規定を整える中で、「軽自動車税についても不断の見直しを続けている」(自動車税制企画室)と話す総務省。来春のバイクシーズンに新入生が通学の足に選ぶことは極めて難しい状況に陥っています。

【了】

【もしかしたら原付免許で乗れるように?】125ccの主なラインアップ(画像)

Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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