観るバス 聞くバス 跳ねるバス 食うバス 嗅ぐバス!? 「珍バス中の珍バス」を集めてみた いったい誰が考えたの!?

本格的な機材で音にこだわる

●聴覚編:福島交通「メロディーバス」
 福島市内には、『栄冠は君に輝く』『オリンピック・マーチ』などの作曲で知られる古関裕而氏の手掛けた名曲13曲を流しながら走行する「メロディーバス」があります。

 赤い車体の「古関裕而メロディーバス」(通称:あかメロ)と、青い車体の「EVメロディーバス」(通称:あおメロ)が存在し、「あかメロ」は「移動音楽館」がコンセプト。車両は楽器をモチーフとしたデザインで、木の車内には福島市観光キャラクター「ももりん」が隠れているほか、ナンバープレートも「2940(ふくしま)」とこだわりが見られます。

「あおメロ」は「環境にやさしく、乗って楽しい」をコンセプトとしており、音符のつり革や福島市の映像を流すデジタルサイネージ、ツリーハウス風の車内に隠れているメロディーバスのキャラクター5匹など、楽しい仕掛けが満載です。

 外に向いたラッパには、海上で使用するマリンスピーカーを採用。さらに「あおメロ」にはサイドスピーカーも備わります。

 車内には空間全体に音を響かせられる波動スピーカーや、音響にこだわった真空管アンプを採用し、良質な音を流しています。なお「あかメロ」では防音対策として、車内に録音スタジオで使われる吸音材を使用しているとか。

Large 240920 bus5kan 02

拡大画像

「あかメロ」(画像:福島交通)。

●触覚編:フジエクスプレス「TOKYO NO KABA」
 東京・お台場の「アクアシティ」から東京湾を周遊する、水陸両用バス「TOKYO NO KABA」です。アクアシティから陸上を走り、自由の女神像を眺めた後、ヒルトン東京の前から海に飛び込み、船としてレインボーブリッジや江戸幕府の要塞だった第六台場、流通を支える品川埠頭などの近くを航行します。

 陸上走行時は、周囲を見下ろす高い位置からの景色を窓のないバスで楽しめます。海上への進入時は、車体と波が跳ね、今までにない「触感」に驚きます。

車体が“跳ねる”「触覚」バス!? 写真で見る

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。