観るバス 聞くバス 跳ねるバス 食うバス 嗅ぐバス!? 「珍バス中の珍バス」を集めてみた いったい誰が考えたの!?
世界一観光列車が多い我が国ですが、バスのバリエーションも世界有数です。今回は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、つまり「五感」を楽しませるバスを紹介します。
これぞ“食堂車”?
なお、船舶用と陸上用とでエンジンも別に搭載しており、陸上と海上では乗り心地も全く異なります。ちなみに、東京湾は頻繁に船が通る地域で、筆者の乗車(船)時は、海上保安庁の測量船「招洋」を眺められました。
アテンダントの解説が楽しく、工業デザイナー・水戸岡鋭治氏によるデザインもかわいらしいバスです。ちなみに水陸両用バスは青森県の白神山地や群馬県の八ツ場、神奈川県の箱根芦ノ湖、滋賀県の琵琶湖など各地で運行されています。
●味覚編:WILLER EXPRESS「東京レストランバス」
「街全体がレストラン」をコンセプトに、厨房を備えた2階建てバスで食事を提供する「東京レストランバス」です。
東京駅を起点として、ランチとディナーの時間帯に2時間半から3時間程度、東京を中心とした名所を巡ります。「ヨーロピアンメニュー」「和食メニュー」「フレンチビアガーデン」(夏季)が、それぞれ別コースとして運行されます。
筆者は「フレンチとお酒と川崎工場夜景を楽しむ旅」に参加。メニューは「季節のサラダ」に始まり、コクのある「焦がしバター香るマイス(コーンのポタージュ)」、4種盛りのオードブル、「鶏肉のガランティーヌ・シャンピニオンソース」、メインディッシュの「黒毛和牛ローストビーフ・ソースコアントロー」でした。
デザートは「チーズテリーヌ・ソースアルペド・シトロンジュレ」。コース全体を眺めると、締めとしての甘味を、あえて甘みを抑えたコクのあるチーズケーキとすることで、お酒が進む組み立てにしていると感じます。
狭い車内ながらドリンクも充実しており、ビールからサワー、日本酒や焼酎、澪、獺祭のスパーリングなど、より涼を感じるラインナップ。グラスの転倒防止にも配慮が行き届いているのも好印象でした。
高さ3mから、東京駅舎や東京タワー、六本木ヒルズ、レインボーブリッジなどの名所を巡りつつ、前、空、左右の四方向の絶景を堪能できました。乗車時は雨天で透明の屋根が展開されましたが、それでも上から覆いかぶさるような東京タワーなど、迫力ある景色でした。
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