「何もない」「駅どこ?」な終点がここまで変わった!「ゆいレール」延伸5年 さらなる延伸は“モノレールで大丈夫”なのか?
駅に「たどり着けない!」てだこ浦西
このように地域に新たな価値を提供しているてだこ浦西駅ですが、パークアンドライドを利用したいという人に向けては、課題も残されています。
まず駅の周辺では区画整理事業がいまだ進行中で、案内看板も十分ではないため、アプローチする方向によっては、駅にたどり着くのも容易ではありません。
たとえば那覇方向の隣駅、浦添前田駅から県道38号浦添西原線バイパスをゆいレールの高架に沿って進んできても、てだこ浦西駅の手前でゆいレールは地平レベルからトンネルに潜ってしまい、逆に谷を高架で渡る県道からは見えなくなってしまいます。また、西原町方面からのアクセスはバイパスが未開通で、わずかな案内看板が頼りです。
さらにスマホの地図アプリも、一部は日々変化する現状の道路に即していないため、逆に道迷いを助長する結果になっています。
パークアンドライド駐車場も、利用率がいま以上に高まれば、定期利用者以外は停めにくくなる可能性もありそうです。こうした一連の状況は、2027年3月までを予定している区画整理事業が完了するまで、しばらく続くと思われます。
さて、現状はてだこ浦西駅を北側の終着駅としているゆいレールですが、さらなる延伸計画も視野に入りつつあります。
その大きなカギを握るのが、2015年にアメリカから返還された宜野湾市の「キャンプ瑞慶覧」の一部、「西普天間住宅地区跡地」の再開発です。
コメント