同じJRで「特急」vs「高速バス」なぜ完全競合!? 四国で繰り広げられる“戦い”の理由とは

プライバシーに配慮した4列バス

 さて、高速バスは出発5分ほど前にバス停へ入りました。2+2列座席には仕切りとなるカーテンが設置されています。必要ない場合は荷物棚に上げられます。また、ジェイアール四国バスによると「トイレが設置されている都合上、座席配置が互い違いになっています」とのことで、横を見てもほかの乗客が見えにくくなっています。

 設備はコンセント、ドリンクホルダー、網ポケット、小物かけです。中間ひじ掛けは跳ね上げ可能で、座席幅は454mm、ひじ掛け幅は43mmでした。

 乗客は10名。リクライニングを倒すと「そこそこ倒れる」感じです。窓側はひじ掛けがないので、隣に乗客が来た場合は特に、通路側の方が快適だと思います。座席の快適性はJR特急の方が上と感じました。

 出発すると山陽自動車道に入り、5分遅れで津高待合所バス停に到着。その後は100km/hで巡航し、減速はほぼしませんでした。

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瀬戸大橋(2024年8月、安藤昌季撮影)。

 瀬戸中央自動車道に入り、時刻表では17時10分に有城南バス停に停車する予定でしたが、17時19分に乗降なしで通過。そのまま17時30分には鷲羽山北バス停も通過。所定では17時21分着なので、9分遅れです。ここから瀬戸大橋を渡りました。

 鉄道では騒音対策で75km/hまで落とすことがある区間ですが、高速バスは100km/hのまま走り続けました。17時39分に瀬戸大橋を渡り終え、17時41分に坂出料金所を通過です。

 もし「南風19号」が「龍馬エクスプレス13号」と同時発車なら、瀬戸大橋を渡り終えた宇多津駅着は17時16分ごろになりますから、バスより20分は早く四国入りできる計算です。高知駅着なら「南風」はバスとほぼ同じですから、高速道路がJR土讃線よりも線形がよいことを実感します。

 その先の高知自動車道はほぼサービスエリアもなく、人里離れた直線を最高速度で走り続けます。18時30分に大豊バス停を通過。所定では18時34分着なので遅れを取り戻しました。18時50分に高知自動車道を降りましたが、高知市内は渋滞していました。

【写真】列車と競合「龍馬エクスプレス」の車内

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