もはや「新車超え」!? リニューアルしたJR四国8000系グリーン車 ホントに32年前の車両? 窓も大きく感じる工夫

2023年から行われているJR四国の8000系特急形電車のリニューアル。グリーン車はやや遅れて2024年からリニューアルに着手していますが、工事が完了した編成に8月、さっそく乗車してみました。

8000系のリニューアルは2回目

 JR四国にとって初めての特急形電車である8000系は、1992(平成4)年に試作車が登場しました。最高160km/hでの運転を見据え、制御付き振り子装置を搭載し、カーブでも高速運転を行える高性能電車です。JR四国の屋台骨といえる予讃線の特急「しおかぜ」「いしづち」として、今日まで走り続けてきました。
 
 この8000系ですが、今までに2回リニューアルを行っています。1回目は2004(平成16)年で、内外装が変更されました。グリーン車と普通車指定席は「S-Seat」と呼ばれる、ひじ掛けや座席背面が木製となった新型座席に換装。リニューアルデザインは2005(平成17)年のグッドデザイン賞を受賞するなど、高く評価されました。

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リニューアル後のJR四国8000系特急形電車。予讃線の詫間~みの間にて(写真提供:JR四国)。

 座席鉄である筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、リニューアルされたグリーン車に乗りましたが、インテリアが抜群に良くなったのに対して、グリーン車と普通車の座席部品を共用化したこともあって、グリーン車座席のひじ掛け幅が狭かったり、テーブルが小さかったりと、やや無理のあるつくりと感じました。

 リクライニング角度や座席形状、フットレストのつくりも含めて、座席の出来としては正直リニューアル前の方がよかったのではないか、と思わざるを得ませんでした。

 そのグリーン車が2024年8月に、2度目のリニューアルを行いました。同月下旬に特急「しおかぜ」を利用した際に乗車できたので、さっそく堪能してみました。

 車内に入ってすぐに感じたのは、照明の温かさでした。照明をLEDへ交換し、荷物棚の照明と相まって明るくも感じられました。

【写真】新車並み! これがリニューアルされたグリーン車です

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