国会議員の「黒塗り」一般人は乗れるの? 知られざる運転手の身分 じつは使い方でトラブったことも
国会の公用車に乗ってみた
このように、一般人にはあまり馴染みのない国会議員向けの公用車に、筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)は相乗りしたことがあります。
今から15年ほど前のことですが、とある与党所属の参議院議員にインタビュー取材を申し込むと、先方は多忙のため移動中に車内でハナシを聞くことになりました。
議員会館の駐車場にマイカーを停め、クルマ寄せで議員と落ち合ったあと当該議員の目的地まで1時間ほど同乗しました。車種は「クラウンセダン」で、装備や乗り心地などはタクシーとまったく変わりません。
なお、乗車前に総務省に確認を取ったところ「経路を外れての送迎は許されないが、国会議員に用事のある人が回送車に同乗して議員会館へ戻る分には問題ない」との回答だったため、議員を送り届けたあと、筆者はそのまま公用車で議員会館へと戻ることになりました。
一般人だと、まず乗る機会のない公用車の後部座席に一人で乗るという貴重な経験をさせてもらいましたが、誰にも気兼ねする必要がないにもかかわらず、タクシーとは違いそこまでリラックスできませんでした。
【了】
※一部修正しました(11月11日21時00分)。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、カワサキZX-9R、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか
公用車の管理は衆参事務局で運転手は衆参職員でしょ。