日本最速の“無人運転”列車に乗ってみた 速い・静か・眺めイイ!! もともと開発は航空会社!?

国内での磁気浮上式鉄道は、愛知高速交通の通称「リニモ」だけです。しかも無人運転としては国内最速となる100km/hで走行します。どのような乗りものなのか、体験してきました。

「リニモ」こと愛知高速交通へ導入

 HSSTは1999(平成11)年になって「あいち学術研究ゾーン」への導入が決まり、2005(平成17)年の「愛・地球博」(愛知万博)開催に合わせて、愛知高速交通東部丘陵線(愛称:リニモ)として開業しました。これはどんな乗りものでしょうか。

 リニモの起点の藤が丘駅(名古屋市名東区)は、名古屋市営地下鉄東山線と接続しています。地下鉄の藤が丘駅は高架にありますが、リニモの駅は地下にあるのが不思議です。プラットホームはホームドアで覆われ、線路ではないリニア軌道が見えることに近未来感を覚えました。

 ほどなく、100形車両が到着しました。2005年度のグッドデザイン賞と、2006(平成18)年度のローレル賞を受賞しており、オシャレで窓の大きな車両です。リニモは走行音が非常に小さく防音の必要性が低いことから、ガラスの面積を増やせるのです。

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大きな窓から前面展望(2024年9月、安藤昌季撮影)。

 リニモは無人自動運転を採用しており、基本的に乗務員はいません。沿線に「ジブリパーク」などの観光施設があるためか、外国人のグループも乗車しており、先頭車両から興味津々で周囲を見回していました。

 午前10時27分。藤が丘駅を大変静かに発車。リニアの軌道の横には点検用の作業通路が平行しており、SFに登場する宇宙船のカタパルトが連想されました。前面展望はロボットアニメの発進シーンのようです。

 100形の起動加速度は4.0km/h/s(1秒間に4km/hの加速)ですが、これは鉄道で日本一の加速度を誇る阪神電鉄「ジェットカー」と同じで、みるみる速度が上がります。最高速度は100km/hと、無人運転列車としては最速。開業時期が近い日暮里・舎人ライナーは最高速度60kmで、9.7km(13駅)を20分で走るのに対して、リニモは8.9km(9駅)を17分で走ります。停車時間を含めた平均速度である表定速度を比較すると、前者は29.1km/h、後者は31.4km/hです。

【写真】無人運転! リニモの車内を見る

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