「永遠に有料…?」 とっくに無料化されている“はず”の道路たち なぜまだお金とるの?

日本の有料道路は、完成後、通行料金によって借金を返済していく「償還制度」で運営されていますが、その償還期間が終わっている“はず”でも、有料のままとなっているケースもあります。それぞれ、どのような理由なのでしょうか。

日光宇都宮道路(栃木県宇都宮市―日光市)

 1976年に開通した「日光宇都宮道路」は、当初30年の料金徴収を経て無料開放される予定でした。

 しかしその通行料金の高さから、利用が低迷、そこで料金徴収期間を2022年まで延長しました。しかしその後、大規模修繕にコストがかかることを理由に2034年までの再延長が行われています。

伊豆中央道(静岡県伊豆の国市―函南町)/修善寺道路(静岡県伊豆市―伊豆の国市)

 1995年に全線開通した「伊豆中央道」、1998年に全線開通した「修善寺道路」は、それぞれ2015年、2025年を料金徴収期限としていました。

 しかしその交通量が計画を下回っていたことから、2013年に合併採算性を導入、期限を2023年まで延長します。

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伊豆中央道。修善寺道路とともに、現在は実質的に伊豆縦貫道の一部を成している。ただし伊豆縦貫道の他区間は無料(乗りものニュース編集部撮影)。

 ところが無料化を控えた2023年3月に、建設中の国道414号「静浦バイパス」の一部区間の有料道路制による整備と、これら両道路とのプール制が打ち出され、料金徴収は2057年まで30年以上延長されることとなりました。なお静浦バイパスの未整備区間は約4.4kmですが、全線開通は2038年と、遠い先の話です。

関門トンネル(山口県下関市―福岡県北九州市)

 1958年、本州と九州を結ぶはじめての道路として開通したのが「関門トンネル」です。

 この道路は、富士山有料道路(富士スバルライン)、真鶴道路(新道)とともに、一般有料道路の例外となる「道路整備特別措置法第15条」、つまり「道路管理者が当該道路の維持又は管理に関する工事を行うことが著しく困難又は不適当であると認められるとき」に有料管理を続けることができると定められています。

 この関門トンネルは、いったんは2025年に無料化する構想もありましたが、維持管理にコストがかかる海底トンネルであること、現在でも1日に約4800トンもの湧水をくみ上げていることなどから、当面の無料化は困難でしょう。

※ ※ ※

 これら無料開放されない有料道路については、関門トンネルのように「そもそも無料化が難しい」ところを別とすれば、「甘い見積もり」「場当たり的な政策」が露呈しているとも言えます。その一方で「無料なのに立派なバイパス」が日本各地で続々と登場していることも考えると、道路行政の公平性が求められるところではないでしょうか。

【了】

【えーー!!】これが「60年前の京葉道路の風景」です(写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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コメント

1件のコメント

  1. 高い安いは置いておいて、日本のように高架やトンネル、立体構造で耐震設計な維持管理に無料化するわけが無い、あるとすれば公金投入しかないだろう。

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