ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」

「アメ車風」でもない“何か”

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シビックの特徴的なインパネを、さらにカーボン調パーツで加飾(乗りものニュース編集部撮影)。

 インテリアをデザインした青木孝憲さんからは、小さいころにお父さんが乗っていたという「ハコスカ」の名前や、「往年のGTカーのような」といった発言こそありましたが、エクステリアデザインを担当した渡辺清和さんは、「何かを真似してデザインしたわけではありません」と話します。
 
「『何をベースに?』という質問が一番困るんです。小さい頃の記憶を凝縮してデザインしました。記憶の美化ですね」(渡辺さん)

 高度成長期の余波が残り、日本が元気だったという1970年代は、「日本のあちこちにアメ車のオマージュが見られるクルマが走っていた」(渡部さん)といいます。そうした「1970年代っぽさ」を最大限に美化して1台に凝縮したクルマといえそうです。

 なお、今回のZero Editionが1グレード・1カラーのみなのは、ベース車のシビックを「あらかじめ新車登録をする」という条件で、同じモデルを100台調達したからです。このため、新車ではあるものの2024年度に登録されており、2025年にユーザーのもとへ届く際には、2年車検の状態になるとのこと。

 抽選へのエントリーはミツオカディーラーへの来店のみで受け付け、55万円の申込金を納入したうえで完了となります(抽選から外れたら返金)。その抽選受付も350名までで打ち切るといいます。

 2026年以降の納入モデルには、CVTやe:HEVモデルも検討するといいますが、販売企画課の笠原勝義課長によると、そうしたベース車を何台調達できるかがカギになるとのこと。しかもシビックは先頃のマイナーチェンジでMT車がRSグレードのみとなり、それが人気を博しているということで、MTモデルを追加調達できるかは不透明、との見方を示しました。

「M55」Zero Edition税込み価格は、808万5000円です。

【了】

【シビックここまで化けた~】これが「M55」市販モデルです(写真)

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