駅カメラ画像をスマホ配信 ダイヤ乱れ時の活用狙い 東急

東急電鉄が駅の混雑状況をカメラから取得し、配信する実証実験を開始。トラブル発生時に、利用者の行動判断を助けるものになるといいます。

2016年1月、大雪でに人があふれた東急

 東急電鉄は2016年2月29日(月)、駅構内のカメラ画像をスマートフォンに配信する「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験を3月1日(火)から開始すると発表しました。

 東急線6駅の改札、コンコース付近の構内カメラシステムから、プライバシー保護の加工が行われた画像を取得。同社のスマートフォン向けアプリ「東急線アプリ」へ配信するもので、荒天や人身事故などによりダイヤが乱れた際、利用者が駅の混雑状況を確認可能にすることで、迂回や乗車見合わせといった判断の一助になるといいます。

 首都圏が大雪に見舞われた今年1月18日、東急電鉄では駅に大勢の人があふれるなどし、国土交通省の資料では各鉄道会社で最も多いおよそ85万人に影響が出たとのこと。東急電鉄によると、そうしたときにもこのシステムが役立つといいます。

駅構内の状況をプライバシー保護の加工をしたうえ、配信する「駅視-vision(エキシビジョン)」(画像出典:東急電鉄)。

 実証実験は3月1日(火)から田園都市線の溝の口駅(川崎市高津区)とあざみ野駅(横浜市青葉区)で実施され、以降、同じく田園都市線の三軒茶屋駅(東京都世田谷区)と二子玉川駅(東京都世田谷区)、東横線の武蔵小杉駅(川崎市中原区)と日吉駅(横浜市港北区)でも行われる予定です。

 なお実証実験に使用するデータは、外部からのアクセスが不可能な環境で取得から公開までが行われ、「個人情報」ではなく「匿名情報」として「東急線アプリ」に配信するとのこと。また、加工されたデータは約5分おきに上書きが繰り返され、システム内には直近の匿名データ1画像分のみしか保存されない形です。

 東急電鉄によると今後、意見を集めながらデータ加工の処理や配信について改良を図ると共に、ケーブルテレビ局のイッツ・コミュニケーションズといった東急グループ媒体での配信も検討していくといいます。

【了】

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