「世界最強戦車」台湾に到着! 島国でどう使う? エイブラムスが選ばれたワケ

島国である台湾に、アメリカ製のM1A2エイブラムス戦車が到着しました。対中国(人民解放軍)を念頭に置いた導入です。しかし台湾軍が、ドイツのレオパルト2や韓国の最新K2ではなく、重量級のエイブラムスを選んだ理由は何でしょうか。

レオパルト2やK2もあるけれど…

 ではM1A2以外の選択肢はあったのでしょうか。ロシア・ウクライナ戦争の影響で戦車の需要は高まっており、ドイツのレオパルト2や韓国のK2ブラックパンサーが売れ筋商品となっています。

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韓国軍のK2「ブラックパンサー」(画像:韓国国防省)。

 コスパが良いのはレオパルト2です。数も多くてコストはこなれ、実績があって信頼性も高い。ただ各国が新車や中古車を発注しており、納期はかかりそうです。

 韓国のK2は最も新しい戦車であり、営業努力もあってポーランドから大口受注があります。一方で実績がないので信頼性が未知数であることと、ポーランドやトルコからの注文でやはり納期はかかりそうです。

 ドイツも韓国も受注は増やしたいものの、台湾との商談には極めて消極的でした。それは対中関係に配慮したからです。中国は「ひとつの中国」政策を掲げており、台湾への武器輸出には反発します。ドイツにとって中国は主要貿易相手国であり、自動車産業や高級機械、技術の依存度が高まっています。

 また武器輸出には規制を設けており、輸出先が国際的に争議のある地域の場合、慎重に対応します。台湾へのレオパルト2輸出許可は下りることはないでしょう。韓国も同様で、政治経済的に対中関係には配慮しなければなりません。そういった理由から、台湾がこれらの戦車を入手できる可能性はほとんどありませんでした。

ついに上陸! M1A2の台湾バージョン(写真)

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