丸ノ内線の旧型車両が「ひっそりと完全引退」していた!? 実は“一時的に復活”も36年の活躍に幕
東京メトロ丸の内線の旧型車両02系が、ひっそりと完全引退しました。本来は2024年3月で運用を終了するはずでしたが、それ以降も突発的に運用に入ることがあったようです。
丸ノ内線の02系が完全に引退
東京メトロ丸ノ内線では、2024年12月7日(土)から、日本の地下鉄では初めてとなる無線式列車制御システム(CBTCシステム)が導入されました。これにより、同システムへの対応工事を行っていない旧型車両の02系は完全引退となりました。
長らく丸ノ内線の「顔」だった02系は、1988年に営業運転を開始しています。外観は無塗装のアルミ車体に赤い帯が入る外観が特徴でした。7次にわたって53編成が増備され、一部の編成には大規模なリニューアル工事が実施されました。
02系のリニューアル車両には、かつて丸ノ内線で使用されていた車両を想起させる波線の「サインウェーブ」が配されたほか、客室ドアの上部に大型LCD(液晶ディスプレイ)を装備し、エネルギー効率を向上させたPMSM(永久磁石同期モータ)を採用するなど、新型車両と比べても遜色ない設備となっていました。
2019年に、後継となる2000系が登場。現在主力となっているこの車両は「真っ赤で丸い」外観が特徴です。車端部の窓は東京メトロで初めて丸窓となり、車内に携帯電話などの充電が可能な電源コンセント(2口)も備えています。
2000系は2023年度に全編成の投入が完了し、これで02系は完全に引退するかと思われましたが、1編成が今年度に入っても残り、突発的に運用に入ることもあったようです。
東京メトロは「02系は2024年5月に営業運行を取りやめており、今後の営業線使用の予定はありません」(広報部)と話します。
既に引退した銀座線の01系は、中野車両基地で01-101編成のうち3両が動態保存されていますが、02系の保存に関しては「今後の計画は未定」としています。
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