寝台券いらず! 「サンライズの“横になれる”座席」は本当にノビノビできるのか? カーテン持参する人も!?

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」には、寝台料金不要ながら横になれる普通車指定席「ノビノビ座席」が連結されています。まるで客船のようなこの設備の特徴を徹底解説します。

ノビノビ座席は普通車指定席

 東京~高松・出雲市間を毎日運行する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」には、普通車指定席「ノビノビ座席」が連結されています。最も安い寝台であるB個室「ソロ」より6070円(通常期)安く、フルフラットのカーペット敷きの設備です。

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寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に使われる285系電車(安藤昌季撮影)。

「みどりの窓口」で発売と同時に発券することを「10時打ち」といいますが、それでも「サンライズ」の人気設備となれば予約は困難です。しかしノビノビ座席はインターネット予約サービス「e5489」で事前予約を申し込めるため、窓口まで行かなくても10時打ちができます(必ず予約できるという意味ではありません)。

 このノビノビ座席ですが、居住性はどうでしょうか。2024年11月の平日、筆者(安藤昌季:乗りものライター)が東京発で「e5489」の空き状況を見たところ、珍しく複数の空席があったので乗ることにしました。「e5489」で個室寝台を予約した場合は自室の位置を選べませんが、ノビノビ座席なら座席位置を選べます。

 ノビノビ座席は上段と下段に分かれ、下段(1階)がA・B席、上段(2階)がC・D席です。筆者オススメの座席位置は1A、1C、7B、7Dの4席。これらの座席は片側が壁となり、半個室感があるからです。今回は7D席が予約でき、かなり快適に過ごせました。

 壁際の席ならば壁側に自分の荷物を置き、自分の体を壁にできるので、心理的な安心感を得やすい利点があります。ちなみに「e5489」の予約画面では壁側に見える1B、1D、7A、7C席は、壁寄り区画ではありません。これらは壁寄り区画の隣であり、両側に人が来る可能性が高いです。

これが筆者オススメの座席位置です(写真)

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