寝台券いらず! 「サンライズの“横になれる”座席」は本当にノビノビできるのか? カーテン持参する人も!?

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」には、寝台料金不要ながら横になれる普通車指定席「ノビノビ座席」が連結されています。まるで客船のようなこの設備の特徴を徹底解説します。

毛布は備品 使い方は?

 天井までの高さは98cm。直立はできませんが、側窓を背にして座った場合に、頭を打つようなことはありません。暖房は上段、下段とも床暖房です。下段には階段の裏に暖房の吹き出し口もあります。

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毛布と枕カバー(安藤昌季撮影)。

 また、上段への階段は幅45cm、奥行き49cmです。奥行きのうち24.5cm分は奥に引っ込んだ部分なので、ここに小物を収納できますが、自分の区画からは見えません。

 下段の床下には靴を置くことができます。上段、下段とも区画の入口にはカーテンがあり、通路から覗かれることは防げます。ただ、区画間にカーテンレールはあるもののカーテンはありません。筆者は、持ち込んだ布を垂らして仕切りにしている人を見たことがあります。

 付帯設備は枕カバー、毛布、使い捨てコップです。枕カバーは柔らか目の衣類の上に置くことで、枕の代わりにすることができます。毛布は2つの使い道があります。

 ひとつは床のカーペットが固いので、敷き布団とすることです。この場合は毛布を広げずに2つ折りにした方が寝心地に優れます。ただし、毛布を敷き布団にすると掛け布団はないので、持ち込んだ衣類などを布団代わりに羽織ることになります。

 もうひとつは、毛布を掛け布団として使うもの。その場合は、厚手の服を着て床の固さをやわらげた方がよいでしょう。

 上段と下段で解放感があるのは上段です。側窓からの目線も高く、翌朝に景色を楽しみやすいです。床が高い位置なので、走行音も軽減されます。

 一方の下段は「暗い」と言う利点があります。深夜は照明が減光されるものの、完全には暗くなりません。区画内の電気を消し、通路とのカーテンを閉めた状態でより「暗い」のは下段ですから、走行音が気にならないなら寝やすいです。

これが筆者オススメの座席位置です(写真)

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