寝台券いらず! 「サンライズの“横になれる”座席」は本当にノビノビできるのか? カーテン持参する人も!?

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」には、寝台料金不要ながら横になれる普通車指定席「ノビノビ座席」が連結されています。まるで客船のようなこの設備の特徴を徹底解説します。

横幅はA寝台と同じ

 1A、1C、7B、7D以外では、1番付近、3・4番付近、7番付近に共用コンセントがありますので、選べるならその辺りがよいでしょう。ノビノビ座席には区画内にコンセントがなく、電源を確保したい場合は共用コンセントしかありません。競争したくない人は、モバイルバッテリーを持ち込むとよいでしょう。

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普通車指定席「ノビノビ座席」(安藤昌季撮影)。

 コンセントは早いもの勝ちなので、始発駅で最初に乗り込む以外では確保が難しい設備です。筆者はほかの乗客と話し合い、トリプルタップのコンセントを持ち込んで使える数を増やしたうえで、共有したことがあります。

 ノビノビ座席は枕木方向に区画があり、側窓がある方向の一部分だけほかの区画と仕切られています。側窓は縦58cm×横54cmで、ロールカーテンがあります。窓の下縁は6.8cm。小物が置けます。また、縦15cm×横20cmで半円形の小テーブルがあり、使い捨てコップもセットされています。テーブルはかなり小さいので、弁当を食べるなどは難しいです。飲食するなら匂いの問題もあるので、3・10号車のラウンジに移動した方がよいでしょう。

 天井部分にはライトと読書灯、冷房の吹き出し口があります。冷房の吹き出し口は可動式で、レバーを動かして風向きを変えたり、風を止めたりできます。

 区画サイズは長さ208cm、幅85cmで、横幅はA個室寝台「シングルデラックス」の寝台幅と同じです。かなり広いので、小さな荷物なら自分の横、あるいは足元に置くことが可能です。ただ、区画間は幅5.5cmの仕切りが床にあるため、連続する2区画を予約して、夫婦と未就学児の3人で寝る、といった使い方には向きません。

これが筆者オススメの座席位置です(写真)

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