中央線グリーン車があれば要らない? 「都内だけの短距離特急」廃止へ もう見向きもされないと思いきや…!

中央線・青梅線を走る都内完結の短距離特急「はちおうじ」「おうめ」。通勤ライナーを実質値上げして誕生したものの、一般の快速列車に連結されたグリーン車の営業開始に伴い廃止に。役目を終えたと思いきや、意外な需要がありました。

“乗り納め”にオススメの区間

「おうめ」と「はちおうじ」の廃止まで残すところ2か月余りとなり、「記念乗車」の鉄道ファンも増えてくるかもしれません。「おうめ」に乗る場合の区間で筆者がお薦めしたいのは、東京と拝島の間です。

 というのは、この区間は49.3kmとギリギリながら50km以内の指定席特急料金が適用され、チケットレス指定券ならば660円で済むためです。もちろん、運賃も割安になります。

 少しぜいたくをしてグリーン車に乗りたい場合は1430円と、普通車料金の倍以上かかりますが、青梅までの1690円よりは節約できます。

 他に新宿~青梅や、「はちおうじ」の東京~八王子も50km以内の指定席特急料金となります。

 中央線・青梅線では、ダイヤ改正前に快速電車などのグリーン車を追加料金なしで利用できる「お試し期間」が脚光を浴びています。一方で、「はちおうじ」と「おうめ」が運行されるのはあとわずかです。ダイヤ改正前にはグリーン車体験の傍らで、通勤ライナーの系譜を継いだ特急列車の“乗り納め”を楽しむのも手ではないでしょうか。

【お値段以上?】これが「青梅まで+1000円ちょいで座れる」車内です(写真)

Writer:

1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。

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