強い、強すぎる!「雪に負けない北陸新幹線」在来線と何が違うのか?
2025年1月9日現在、日本海側を中心に記録的な大雪が続いています。そのようななか、人の往来を支えるため、北陸新幹線は運行し続けています。なぜ在来線よりも雪に強いのでしょうか。
在来線が運休しても新幹線は動く
2025年1月、今期最強寒波の到来で日本海側を中心に警報級の大雪や暴風雪が続くと見込まれています。
そのようななか、北陸新幹線は10日18時現在、上下線ともに通常ダイヤで運行されています。在来線が軒並み遅延や運休もささやかれるなか、北陸新幹線が高速運転を続けていることに対し、インターネットやSNSでは「北陸新幹線頼りになる」「北陸新幹線は雪に強いから安心」などといった文言が並んでいます。なぜ、これほど雪に強いのでしょうか。
まず、在来線とは線路の構造が比較にならないほど違います。北陸新幹線の長野~金沢間は、全体の約44%をトンネルが占めるほか、トンネルとトンネルのあいだの短い地上区間についても、スノーシェルターと呼ばれる屋根で覆われています。こうした構造により、そもそも線路に雪が積もる部分が少ないのです。
トンネル以外の区間で多くを占める高架線についても工夫が施されています。豪雪地帯を走る上越新幹線や東北新幹線では、高架橋内の線路脇に雪をよけて溜めておくスペースがありますが、北陸新幹線はこの基本構造に加え、一部区間では高架橋の側壁(防音壁)に斜めのひさしを設けたり、床面に開口部を設けたりして、雪を線路外へ「捨てる」ことが可能です。
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