“愛する家族”が行方不明「電柱に貼り紙しよう」←「ダメ! 法律違反」どう探せばイイの?

飼っている犬猫が迷子になることは、飼い主にとって大きな悲劇です。ただし、電柱や街灯への貼り紙は法律違反となる場合があり、避けるべき行動です。では、どのような方法で探すと良いのでしょうか。

周りを頼らないと最悪のケースも

 過去に筆者(深川にゃんみつ:猫の魅力発信者)が相談を受け捜索した結果、見つかった代表的な場所について以下に記しましょう。

Large 20250119 01

拡大画像

建物のあいだの路地を行く黒猫。写真はイメージ(画像:写真AC)。

1.室内の意外な場所に隠れていた!

 実は脱走しておらず、押し入れや家具、隣人のベランダに隠れているケースはよくあります。ベランダにいる場合は、追い詰めることはせず、自分で家に戻ってきてもらえるようにすることが重要です。

2.上層階から飛び降りて骨折

 猫は高いところにいると地面との距離が正確に測れず、思わぬ高さから飛び降りてしまうことがあります。筆者が遭遇したケースでは、7階から飛び降りた猫がいました。幸いにも、そのときは骨折で済みましたが、打ちどころが悪ければ「顎が失われる」「肺がつぶれる」などといった致命的な危険もあったでしょう。その猫は、隠れて動けなくなっていたところを無事に保護することができました。

3.人馴れしていない猫の散歩が招いた悲劇

 人馴れしていない猫にリードをつけて公園で散歩させようとした際、キャリーから出した瞬間にリードが外れ、そのまま逃げ出してしまったケースがあります。その飼い主は、「怒られるから」と届け出をせず、譲渡元の団体にも相談することなく、1人で猫にご飯を与え続けていました。しかし、その間に猫は移動し、姿を見失いました。2週間後、公園から離れた場所で散歩中の人により、餓死した状態で発見されました。ご飯がもらえない場所で放されてしまった猫は生きられませんでした。保身が招いた悲劇でした。

※ ※ ※

 迷子の犬猫を探すためには迅速な行動と地域住民への配慮が何より大事です。また、迷子探しは普段の生活にも大きな影響を与えるため、そもそも脱走を未然に防ぐ予防策を立てましょう。

 猫の場合、ペットゲートや二重扉、ワイヤーネットなどを使った脱走対策が効果的です。また、ベランダへの出入りや室外散歩は危険を伴います。換気する際や大掃除、人の出入りが増える春・秋・正月・長期休暇などのシーズンには特に注意が必要です。

 犬の場合、外出時には目を離さず、店の外や車内に犬を残さないことが重要です。また、人通りの少ない道を避け、連れ去りを防ぐことが求められます。

 とはいえ、こうした予防策をとっていても100%迷子を防げるわけではありません。そのため、万一の際は、迅速に行動し、周囲に相談を求めましょう。

【驚異の再限度!】これがトヨタが作った「ネコバス」です(写真)

Writer:

猫の魅力や個性を大切にし、猫との日々から見える豊かな世界を伝える。すべての猫が幸せに生きられる未来を願い、その思いを形にして発信します。

最新記事

コメント