「日本一短い鉄道」の延伸構想とは? “バス走ってます”→乗ってみた 鉄道だと便利になる?
東成田~芝山千代田間を結ぶ芝山鉄道は、全長2.2kmで「日本一短い鉄道」として知られます。実は九十九里浜方面への延伸が検討されており、そのルート上を沿線自治体がバスを運行しています。芝山千代田駅の“その先”へ行ってみました。
おっと、乗り場を間違えた…
こうした構想の代替が前出の空港シャトルバスですが、始発は芝山千代田駅ではなく、成田空港第2ターミナルです。芝山千代田駅、芝山町中央部を経て、横芝駅を通らずに松尾駅へ直行。そのうえで蓮沼海浜公園を経由し、横芝屋形海岸まで約27km運行されています。
自治体が鉄道延伸の代替事業としてバスを運行するのはかなり珍しく、どの程度利用されているのでしょうか。
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2024年末の金曜日の朝9時31分、松尾駅にやって来ました。松尾駅前には「芝山千代田行き」のマイクロバスが止まっていましたが、これは「芝山ふれあいバス」で、空港シャトルバスではありません。シャトルバスの時刻表には「JR松尾駅南」がありますが、その停留所は駅前ではないようです。
ふれあいバスの運転士に聞くと、シャトルバスのバス停は踏切を越えた先とのこと。駅から直線距離で50mほどの場所にある駐車場に、JR松尾駅南バス停がありました。松尾駅にはこのバス停側に出口がないので、実測しましたが徒歩8分ほどかかります。
初めて来た筆者は、9時34分発の横芝屋形海岸行きに乗り遅れました。そこでまずは、10時25分発の成田空港第2ターミナル行きに乗車することにしました。
出発直前に3人がやって来ました。バスには1人が乗っていたので、筆者を含めて5人です。運行は千葉交通に委託されているため、車両は千葉交通バス。車内には千葉交通成田営業所の路線図が掲出されていますが、空港シャトルバスの記載はありませんでした。バスは利用者がいなかった3つのバス停を通過しました。
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