「ジャングリア」も「美ら海」も空港からノンストップ直結に? 沖縄の観光スポットを激変させる“新道路”が具体化へ
沖縄本島の主要バイパス「名護東道路」の延伸計画が具体化しました。沖縄美ら海水族館などがある本部半島へのアクセスが大幅に改善される見込みです。
「美ら海水族館」へ30分! 名護東道路ついに延伸へ
2026年3月、内閣府沖縄総合事務局が「名護東道路」の本部町(もとぶちょう)方面への延伸に係る「環境影響評価方法書」を公表しました。沖縄本島の主要観光地の交通対策として関連付けられる事業です。その延伸計画の内容をご案内しましょう。
名護東道路は沖縄本島を南北に縦貫する「国道58号」のバイパスです。名護市内で現道(名護バイパス)は市街中心部を走りますが、名護東道路は名護市南部の「数久田IC」で現道から分岐、市街地東側の山岳部を3本のトンネルで貫き、「伊差川IC」で再び現道に合流する全長6.8kmの自動車専用道路として建設されました。事業化は1997年度で、2021年7月に暫定2車線で全線開通しました。
これにより、沖縄道から名護東道路の伊差川ICまでは、いったん沖縄道の終点「許田IC」で国道58号現道に合流するものの、信号なしで走行が可能になりました。現在、沖縄道の那覇市側では、分岐する那覇空港道を延長し、「那覇空港IC」で空港に直結させる事業が進んでいます。そのため名護東道路が延伸すれば、那覇空港から本部半島の端までノンストップでの走行も可能になると考えられます。
伊差川ICからさらに西の本部町方面へ延伸する計画については、全線をバイパスとする案、一部で現道を改良するなどの案が検討されていましたが、内閣府沖縄総合事務局は2025年3月、全線をバイパスとして整備することを決定しました。
本部町は、沖縄本島から西に大きく張り出した「本部半島」の西半分を占め、「沖縄美ら海水族館」や「瀬底島」など、人気の観光スポットを擁しています。
また隣接する今帰仁村(なきじんそん)には、一部が名護市にまたがる形で、2025年7月に開業したテーマパーク「ジャングリア沖縄」があります。延伸部の終端に位置する本部港は岸壁の整備により2022年に22万トン級クルーズ船の受け入れが可能となり、クルーズ船利用者が半島内外へ周遊する需要の高まりが想定されています。
しかし本部半島の道路は、高波に洗われやすい沿岸部、豪雨や暴風被害に弱い山岳部を走るため、これまで台風などでの通行止めがたびたび発生していました。
今回の延伸事業は、こうした脆弱な道路交通の課題を解決し、観光需要が求める半島内の交通経路を改善するとともに、「自家用車が8割」という名護市と本部町、名護市と今帰仁村の通勤通学需要に応えること、さらに農畜産物のスムーズな出荷に資すること、また名護市が担う三次救急までのアクセス時間を短縮することなどを目的とするものです。




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