新型「ホンダジェット」、なぜ一回り“大きく”なった? 「単なるシリーズ化」を超えた狙いとは

テスト機の製造が始まった「ホンダジェット」の新型機「ホンダジェット・エシュロン」。この機の開発の狙いは、どうやら単に大型化だけではないようです。

大型化は「業界あるある」だが

 ホンダの航空機事業子会社の米国ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が、ビジネスジェット「ホンダジェット」の新型機「ホンダジェット・エシュロン(Honda Jet Echelon)」の型式認定用テスト機の製造を始めました。「エシュロン」は、機体の異なるサイズを展開しシリーズ化することで販売数を増やす、航空業界の販売戦略のセオリーに倣っていますが、狙いはそれだけではないようです。

Large 20250309 01
「HondaJet」の新型機「ホンダジェット・エシュロン」のイメージ(画像:ホンダ エアクラフト カンパニー)。

 初代の「ホンダジェット」は、既に250機以上が売れています。この機体はビジネスジェット機として最も小型の「VLJ(ベリー・ライト・ジェット)」(最大離陸重量が4.54t未満)に分類されます。

対し、現在開発が進められている「エシュロン」は大型化が図られており、大きさのカテゴリも一つ上の「LJ(ライト・ジェット)」クラスとなり、11人を乗せることができます。さらに、約4860kmを飛び北米大陸を横断できる性能も備えています。

HACIへ2025年3月上旬に聞いたところ、「エシュロン」は2023年の機体コンセプトの発表以来、500件弱のLOI(購入意向表明書)を得て、現在もその数は増えているといいます。

 HACIによると、これまでの「ホンダジェット」は7年間でモデルチェンジを3回行い、現行の「エリート」と呼ばれるモデルへ進化していますが、「一つの完成形に近づくことができた」と判断されています。そのために次のステップへ向けて「エシュロン」が発表されたと考えられます。

 こうした大小の機体サイズを揃えるのは、航空機メーカーの販売戦略として一般的です。ただ、同機の開発には、もう一つ狙いが存在します。

【画像】すげ~! これが「新型ホンダジェット」全貌&機内です

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. ホンダには、次の次世代型にはガルフストリームクラスの航続距離1万㌔、搭乗員19人クラスを目指して欲しい。

    が、そこに到達した途端、米政府からの見えない妨害が嫌と言う程起こる気がしてる。 

    ま、ホンダもそれが判ってるから、初めから米国で会社を立ち上げ従業員は全て米国人という、ほぼ米国企業の様に振舞って来てるんだと思う。

    が、しかし、ガルフストリームクラスがホンダで製造出来れば、自衛隊向けにも需要あるし、無人偵察機の土台にもなるし、早くそうなって欲しい。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス