世界初! 静かな超音速ジェット機「音速の壁」突破した瞬間が可視化される 爆音が地上に届いていない?
本当に壁を突き抜けている!
可視化した壁を突き抜けて飛行する映像を公開!
超音速旅客機の開発を目的として設立された、アメリカのスタートアップ企業であるブームは2025年3月4日、XB-1が音速の壁を突破した瞬間を可視化したと発表しました。

ブームは1月28日にテスト機であるXB-1を飛ばし、巡航速度がマッハ1.1を記録。これは、アメリカの民間航空機としては初めて音速を突破し、2003年に退役した「コンコルド」以来の記録となります。
今回、音速の壁を超える瞬間の可視化は、アメリカ航空宇宙局(NASA)との協力で実施されており、2月10日に行われた2回目の超音速飛行の際、気体や液体の密度差を可視化するシュリーレン撮影法を使用して、XB-1が超音速で空気中を進む際に生じる衝撃波を視覚化しました。
また、XB-1はブームレス超音速飛行という特殊な飛行方法で、爆音を発することなく超音速飛行することが可能といわれていますが、今回の飛行実験では、実際に地上にソニックブームが届いていないことも確認されたとのことです。
なお、XB-1は超音速旅客機「オーバーチュア」実用化のために開発された機体で、世界初の独自開発超音速ジェット機(the world’s first independently developed supersonic jet)となっています。
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