転売ヤー殺到は本当か!?「ジムニーノマド」受注停止の元凶 スズキの第一線にハナシを聞いた

スズキの新モデル「ジムニー ノマド」は発表直後に5万台超の予約が入り、受注停止しました。そのうち相当な割合が業者による転売目的の注文とのウワサがあります。その真相を確かめるべくスズキディーラーを取材しました。

予約には「転売ヤー」注文が相当数混じっている?

 2025年2月末、とある中古車情報サイトを検索すると、全国で販売されている現行型「ジムニー」2500台のうち874台が走行距離50km未満の未使用中古車で、そのほぼすべてで新車より高い値付けがされていました。

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ファミリーカーにも使いやすい5ドアロングボディの「ジムニー ノマド」は、家族持ちのユーザーには魅力的に映ったことだろう。デビュー前から人気が予測されていたのに、月間目標販売台数はわずか1200台。スズキは需要予測を完全に見誤ったようだ(画像:スズキ)。

 なかには「ジムニー」専門店が予め人気のカスタムを施した「コンプリートカー」として販売している車両もありましたが、その多くがオーナーカーならあって当然のカーナビもしくはカーステレオ、ETC、フロアマットを備えていません。おそらく、これらの車両は中古車業者が新車をディーラーにオーダーし、自社登録した上で高値で売り抜けることを目的とした転売目的の未使用車だったのではないでしょうか。

 予約が受け付けられた「ジムニー シエラ」のうち、どれだけの台数が業者による転売目的のものなのかはハッキリしたことはわかりませんが、このような「ジムニー」の事例から考えて、転売を目的にした発注が相当数混じっていることは間違いありません。

「ジムニー ノマド」の予約の殺到、そして転売目的の注文の多さにメーカーであるスズキは頭を痛めているようで、対策に乗り出しているとの情報が入りました。

 まず5万件を超えるバックオーダーを少しでも早く解消できるように、先行展示会やイベント展示がすべて中止され、ディーラーが発注したデモカーを、すべて納車を待つ顧客のために切り替えるそうです。その上で「転売ヤー」などと呼ばれる転売目的の注文客を排除するためにすべての受注データを精査し、同一名義あるいは同一住所で複数台の受注が確認された場合には「転売目的」と見做して2台目以降が強制キャンセルになるとのこと。

 さらには注文内容もチェックされ、カーナビやETC、フロアマット、バイザーなどの発注時に装着の多いオプション注文を選んでいない客には事情説明を求めるそうです。また、納車時に「1年間は転売しない」との誓約書(やむを得ない事情でクルマを手放す際はスズキディーラーへの売却は認めるそう)を顧客に書かせるとの情報もあります。

【写真】「ジムニー」と同じく人気集中で受注停止になったSUVです

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