偽トヨタに偽シビック、偽アウディ…アメリカで“珍車”が増殖中!? 「偽装」余儀なくされるオーナーたち

「TOYOTA」と書かれた一風変わった外観のピックアップトラックや、ガソリン車なのにフロントグリルがないホンダ・シビックなどの“珍車”がアメリカで増殖中。これらは違法なコピー品というわけではなく、その車種に“なりすまして”いるのです。

「テスラ離れ」が世界で加速 どうなる?

 マスク氏に反発したテスラの不買運動も広がっており、ドイツ連邦自動車庁によるとテスラの2月におけるドイツでの新車販売台数は、前年同月比76%減の1429台に落ち込みました。フランス、イタリアではそれぞれ55%減、ポルトガルも53%減りました。

 一方、アメリカは5.6%減の4万3650台(ケリー・ブルー・ブック調査)と減少率が限られたものの、今後は「テスラ離れ」が加速するのは確実です。テスラを手放したがっている所有者が殺到し、中古車市場での価格が下がることでリセールバリュー(再販価値)が低下しているため、魅力が失墜して新車販売台数も落ち込む悪循環に陥ると予測されます。

 ロイター通信によると、自動車情報サイト運営会社エドマンズが集計した2025年3月1~15日のアメリカでの中古車下取り件数のうちテスラ車は全体の1.4%となり、3月は月間ベースで最高となる見通しです。昨年3月はわずか0.4%でした。

 テスラのあるディーラー関係者は「本日は1日だけで5人の顧客が下取りに来た。ひとりは『売って損が出ても構わない、(破壊行為を受けた場合にカバーする)自動車保険が適用されなくなる前に手放さないといけないんだ』と悲鳴を上げていた」と証言しました。

 他人のテスラ車を破壊して摘発されれば、器物損壊といった罪に問われることは論をまちません。他方で大量の政府職員解雇を指示し、生活に苦しんでいる人たちへの支援に背を向けるマスク氏が世界中で反感を買っていることは厳然たる事実で、アメリカのテスラの所有者らを疑心暗鬼にさせています。

テスラオーナーはクルマを「世を忍ぶ仮の姿」に変装させてしのぐか、“免罪符”とすべく「自衛ステッカー」を貼り付けて理解を求めるか、それとも手放すのか、苦悩が当面続きそうです。

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Writer:

1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。

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