「スーパーカブ」より人気のスズキ二輪!?「安い!・丈夫!・使いやすい!」でメチャ売れのミニバイクをご存じか

ミニバイクのスズキ「GN125」は、じつはスズキブランドを掲げながら日本のスズキが直接生産にタッチしていない中国からの並行輸入車です。このバイクは安いだけでなく丈夫で信頼性が高く、運転して楽しい隠れた名車です。

構造が単純で故障知らず、維持費も安くてアシに便利な楽しいバイク

 加えて、中国製なのでメンテナンスに必要な消耗部品がかなり安く手に入るのもメリットと言えるでしょう。パーツは国内企業の通販サイトで簡単に購入できますし、中国国内のオンラインモール経由で個人輸入すればさらに安く手に入ります。

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スズキとライセンス契約を結んだ中国の大長江集団(ハオジュン)が製造したスズキ「GN125H」。スズキのバッジはブランド使用権を正式に日本のスズキから得て装着されている(山崎 龍撮影)。

 そして、何よりも「GN125」は丈夫で長持ち。筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)も中国製の「GN125H」を1台持っていますが、15年近く所有してもまったくの故障知らず。しばらく乗らずに放置していたこともあるのですが、バッテリーを充電して、キャブを簡単に清掃しただけで問題なくエンジンが掛かりました。

 基本的に信頼性が高いバイクなので、オイル交換やチェーンメンテなどの定期整備さえ疎かにしなければ、長期に渡って乗り続けることができると思います。このあたりが発展途上国でも愛され続ける理由なのでしょう。

 また「GN125」は操作性もクセがなく良好で、車体が小さいので取り回しもラクです。エンジンは振動こそやや大きいものの、動力性能は125ccとしては必要にして充分。交通の流れをリードして走ることも難しくはありません。足つき性も良好なので初心者や小柄な女性でも乗りやすいバイクと言えます。

 中国製ということで多くの人が気になる品質や信頼性ですが、スズキの技術指導が入っていることもあり、国産バイクと比べてもメッキの質がやや劣る以外は大きな問題はありません。

 大長江集団もライセンス権が切れたため、中国製の「GN125」についても生産を終了しています。ABSやCBSの装備はもちろん、インジェクション化すらされていない設計の古いミニバイクですが、その分オートバイが本来持つ根源的な魅力が詰まった1台と形容できるでしょう。

 良質な中古車は急速に数を減らしているので、欲しい人は早めに購入することをオススメします。

【まるで間違い探し】本家スズキ製と中国製の「GN125」を見比べ(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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コメント

1件のコメント

  1. >インジェクション化すらされていない設計の

    間違い。

    最終の3Fでインジェクション化された。

    思い込みで記事を作っちゃうのは1文字1円の三流だけですよ?