なぜ熊本市電の追突事故起きた? 路面電車に安全システム付け難いワケ “ならでは”の理由も

自動車と比べ鉄道は、列車どうしの事故は圧倒的に少ない傾向にありますが、どのような方法で安全運行を保っているのでしょうか。熊本市電で発生した追突事故を例に考察してみます。

路面電車の場合はどうなる?

 一方で、熊本市電をはじめとする路面電車では、閉そくによる列車間の安全確保を採用していない事例が多くあります。特に市街地で、自動車やオートバイなどと一緒に道路上を走る併用軌道の場合、路面電車だけに閉そくを設けるという考え方は現実的ではありません。

 この場合、運転士が前方の見通しなどを考慮して運転しています。一般的な路面電車の場合では、軌道運転規則によって運転速度が定められているため、先行する車両に接近した際の速度なども、あらかじめ決められています。

 路面電車は道路上で自動車と並走することもあり、スペースの観点からも信号機や保安装置を整備することが難しいことから、今回の熊本市電のような追突事故を完全に防ぐことは困難といえるでしょう。

安全運行の新しい取り組み

 先述した通り、閉そくは線路を一定の区間で区切っていますが、これを列車や車両の動きに合わせて移動させることで列車間の安全確保を図るという、新しい方法が導入されつつあります。一例を挙げると無線式列車制御システムのCBTC(Communication Based Train Control)があります。これは、列車どうしで常に通信を行うことによって、お互いの位置を把握しあう仕組みです。

Large 20250408 01

拡大画像

西武多摩川線における無線式列車制御システム(CBTC)の実証実験(画像:西武鉄道)

登山もすれば地下鉄も走るスゴイ路面電車(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開