「ブルートレインの機関車を再現しました」←コイツで!? にじみ出る“コレじゃない感”に鉄道ファンがグッとくるワケ その狙い
大井川鐵道が自社所有の電気機関車を「国鉄色」、それもブルートレインの牽引機に徹底的に似せて塗り替えました。しかし、明らかに“国鉄じゃない感”も滲み出ています。これこそがファンの心をがっちり掴むポイント。狙いを聞きました。
大井川鐡道が語る「ファンの世代交代作戦」
大井川鐵道はブルートレインの牽引機を復元した経緯を次のように語ります。

「塗装変更は弊社の鳥塚社長(編集部註:鳥塚 亮氏)のアイデアです。EF65形とE31形の外観やクリーム色が似ているので、塗り替えたらどうなるだろう? と思っていたとのことです。そこで、弊社社長とつながりのある、産経新聞社デジタルビジネス本部メディアマーケティング部次長 久保木善浩様にその話をしたところ、産経新聞社からご支援をいただき、国鉄色への塗装変更を行うことができました」
反響も大きいようで、大井川鐵道のSNSも大バズりとのこと。そして今回のプロジェクトの「ターゲット」についても、話を聞くことができました。
「弊社はSL列車を長年走らせておりますが、昭和40年代で現役運転を終えたSLを懐かしんでくださる年齢層は60代以上となりました。そこで、それより後の世代の方々にも大井川鐵道を親しんで頂きたい、という思いから、SLよりも後に活躍した車両を走らせることになりました。ブルートレインは、30代以上の方なら親しみや見覚えがあるのではないでしょうか」
東京を発着するブルートレインの特急列車は、EF65 P形や、その代替機として充当されたEF65 PFが EF66形にバトンタッチする1985(昭和60)年まで走っていました。もはや40年以上前のことで、あの頃のブルトレ少年も、今や40代後半や50代を迎えています。
筆者は53歳なので、小学生時代、EF65形が牽引するブルートレインが掲載された「コロタン文庫」や「ケイブンシャの大百科」などを読みふけっていた世代です。目の前を走っていく国鉄色の機関車は、あの時代を思い出させるタイムマシンのようでした。
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大井川鐵道は1976(昭和51)年からSL(蒸気機関車)の動態保存を行い、SL列車の日常的な運転を行っているほか、大手私鉄から譲渡されたバラエティ豊かな電車も運用しており、「動く鉄道博物館」とも呼ばれています。この度、新たに国鉄色のE31形が加わったことにより、動態保存鉄道としての魅力はさらにアップしました。今後もアッと驚くような車両を走らせてくれるに違いありません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれの自動車・鉄道系イラストレーター/ライター。雑誌、WEB媒体で連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。クルマは商用車や実用車、鉄道ではナローゲージや貨物、通勤電車、路面電車、地方私鉄などを好む。
そーです、そーです。アタクシは50台後半、ツボですw
蒸気機関車が現役で走っているところは記憶がなく、小学生だったころのブルトレブームの主役はEF65のP型。当時はとくにP型って呼ばれず、ブルトレ=コレ!って時代でした。
アタクシは関西人なんで、大阪初は何故かEF58牽引がほとんどでガッカリしたもんでしたw。
そして模型。まだNゲージも今のように全盛ではなく主力はHOゲージ。でも「ホンモノ」の「EF」なんて高くて高くて買ってもらえず、我が家にも有りましたよ「EB」と「ED」が(笑)。鳥塚社長の洞察力には恐れ入ります!m(_ _)m
Bトレの1分の1やろ!