60年現役 「大阪万博2回目やで!!」な関西の電車5選 “ドクターイエロー”的な使われ方も

1970年の大阪万博の頃に登場した電車のうち、現在の大阪・関西万博を迎えられた、つまり2度目の万博を経験している電車には何があるでしょうか。関西私鉄で5車種を挙げてみます。

55年が経ってもなお現役!

 2025年4月から大阪・関西万博が開催されています。関西での国際博覧会としては、1970(昭和45)年に開催された大阪万博(万国博覧会)がよく知られていますが、この頃につくられた電車が、55年が経った今なお関西の私鉄では現役です。

 後継車両への置き換えが進められたことで数は少なくなりつつありますが、ここでは「2度目の大阪万博を迎えた」電車を5つ紹介します。

阪急電鉄3300系

 阪急3300系は1967(昭和42)年に登場し、現在のOsaka Metroが運営する地下鉄堺筋線との直通運転に対応しています。3300系は阪急京都線や千里線で使用されていますが、1970年の大阪万博は会場が千里線の沿線にあったことから、3300系はそのときの万博アクセス輸送にも使用されました。

 長らく京都線の主力車両でしたが、後継が導入されたことで廃車が進められ、2025年4月現在は残り2編成まで減少しています。

近畿日本鉄道2410系

 近鉄でも1960年代に製造された車両が現役で活躍していますが、このうち大阪線で運行されている車両では、2410系が2度目の大阪万博を迎えています。

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阪急3300系。写真の車両は2024年に廃車された(柴田東吾撮影)

 2410系は1968(昭和43)年に登場した車両で、三重県伊賀市と津市の境界にある青山峠など、大阪線の急勾配区間を走破するために大出力のモーターを備えているのが特徴です。一方、下り勾配では一定の速度を維持できるよう、抑速ブレーキも備えます。また、客室には当初、扇風機に代わって「ラインデリア」と呼ばれる送風機が搭載されており、のちに冷房化されました。

「ドクターイエロー」的な、前回の万博を知る車両とは(写真)

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